豊田真由子議員の件2017年09月19日 23:26

秘書への暴言および暴行疑惑でお馴染みの豊田真由子議員が約3カ月間の雲隠れ、もとい「入院」を経て記者会見を行ったことでいろいろ論評されているのだが、その内容が少し気になったので、僕なりの解釈を加えておきたい。

今回、秘書への言動がきっかけで表沙汰になった事件ではあるものの、問われているのは彼女の「行為」よりも「人間性」とか人格であるように思う。表では上品でやさしい人を演じながら裏では下品で怖い人をさらけ出してしまう。そんなサイコな二面性に人々は不安や恐怖を感じるのである。

したがって、会見をするなら、まず自分が不完全で未熟な人間であったことを認めて素直に謝罪し、これからは努力するので「成長する時間をください」「数年後の自分を見て改めて評価してほしい」と決意表明をするべきだった。そうすれば、一応、筋は通るのに(それでも再起は相当に厳しいとは思う)、内容をみている限り、「人間性」への言及はほとんどなかったのは完全に失敗だろう。

結局、会見で豊田氏が反省しているようにみせていたのは「行為」についてだけで、しかも、以下のようにかなり言い訳がましいものだ。

「私の言動というものは、たとえどんな事情があったにせよ決してあってはならないことであります。そこは本当に私も、音声を聞くたびに本当に呆然としてしまいますし、どうしてこんなことを言っちゃったんだろうって、本当にどうかしてたなというふうに、どうしちゃってたんだろうというふうに思います」

つまり彼女は、

・自分の人間性にはまったく問題はない。
・特殊な事情があったのでああいう結果になってしまっただけで、一種の不可抗力だ。しかも実際には報道されているほどひどいものではなかった。

と言ったに過ぎない。これでは「論点がずれているうえに不充分」であり、とても火消しにならないだろう。

なぜ、こんなおそまつな展開になったのかと考えると、次の3つのケースが想定できる。

1、すでに周囲にはまともなスタッフがおらず、人間性および事務処理能力などに問題のある豊田氏がすべて決めている。
2、多少はスタッフがいるものの、適切なアドバイスができるレベルの人たちではない。
3、まだ少しは優秀なスタッフが残っているが、豊田氏の性格はあいかわらずで、助言を聞こうともせず自分の考えだけで突っ走っている。

豊田氏の公式ウェブサイトをみると、3カ月以上、更新が止まっており、自民党を離党(というかクビ?)したにもかかわらず、未だにこんな写真を掲載しているほどだ。こういうところが二流なんだよなあ。不祥事を起こした場合には、少しでも早くトップページに「お騒がせして申し訳ございません」といった謝罪の言葉を載せるべきなのに、そんな簡単なことがきないほどスタッフ不足なのか、あるいは本人がそうさせないのか、賢明なメディアはそのあたりも追求してほしい。

ともあれ、身を隠していようと意味のない記者会見に時間を費やしていようと、衆議院議員には手当を含めて毎月180万円以上の給与が国庫から支給されている(その他の経費も合わせると倍くらい?)。最低でも3カ月分は返上したほうがよくないか?。

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