ベトナム、ハノイ旅行情報メモ1:空港と市内の往復は?2018年10月07日 04:37

ハノイ空港の日本製品売店
2018年9月6日から4泊ほどベトナムのハノイに行っていました。以前、ホーチミンには行ったことがあり、そのころから違う文化圏のハノイにも興味はあったものの、それから18年も経っていたんですよねえ。時が流れるのはあまりに速すぎる(笑)。

で、今回のハノイ旅行、5万円以下のチケットが出ていた中華航空を利用しました。予約はJTB経由で。

往路
CI109 2018年9月6日(木)20:05 NRT 22:55 TPE
CI791 2018年9月7日(金)08:25 TPE 10:35 HAN
復路
CI792 2018年9月11日(火)11:35 HAN 15:10 TPE
CI108 2018年9月12日(水)14:40 TPE 18:55 NRT

往路では9時間半、復路では23時間半のトランジットタイムがあります。復路については一泊できるので、むしろラッキーなのですが、往路はホテルを取るかどうか微妙なところ。結局、ラウンジで過ごすことにし、なんとか凌ぎました。このスケジュールはけっこう利用されているようで、桃園空港のカードラウンジのソファで寝ているのは僕だけではなかったですね(慣れているのか、タオルケットまで持参していた一人旅の女性までいたのには驚きました)。この空港にはシャワー付きの無料休憩所もあるので、長いトランジットもなんとかなります。

で、今回の情報は、ハノイから市内へのルートに関するものです。ベトナムはまだまだインフラ整備が遅れていて、頼りないバスか、ぼったくられる可能性のあるタクシーしかありません。「どうしようかなあ」とネットを探していたところ、貴重な情報が得られました。それはHanoi Transfer Service(ハノイ・トランジット・サービス)という会社の送迎サービスです。
https://www.hanoitransferservice.com/

利用した人のレポート。
https://pianotohikouki.com/hanoi-transfer-service/airport-access

ここ、かなり便利ですね。ネットで申し込めばクレジットカードで支払いができ、16ドルでホテルまで運んでくれます。空港での出迎えもスムーズでした。よかったので、滞在中に帰りも申し込み、こっちは12ドルともっと安い。朝8時半にホテルのロビーまで迎えに来てもらううように伝えたら、8時20分にはきちんと来てくれました。

ハノイはおもしろかったので、また行きたいですね。そのときも、よほど快適なアクセス手段ができてない限り、ここを利用すると思います。

※追加情報
いつもは到着した空港でSIMを買うのですが、今回は事前にamazonでこれを買いました。郵送されるまで4、5日かかり、ちょっと焦りましたが(だいたい、ぎりぎりに頼む)、無事間に合ったし、使用上はまったく問題ありません。飛行機が着いた瞬間にネットがもう使えるのは強みですね。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M703KG6/ref=oh_aui_detailpage_o03_s00?ie=UTF8&psc=1

ベトナム、ハノイ旅行情報メモ2:泊まるなら旧市街でしょ。2018年10月07日 05:28

ハノイ旧市街の夜はいつもどんちゃん騒ぎ(笑)
事前にいろいろ調べたところ、ハノイで泊まるならホアンキエム湖北側の旧市街しかなさそうだと思いました。移動手段が手強い路線バスしかない町なので、徒歩圏内に飲食店や物販店が集中しているほうが便利ですから。欧米人の情報をみても、個人旅行者はこのあたりに集中していたので(というか、他に行かない)、たぶん暮らしやすそうです。

で、ホテルを探したところ、よさそげだったのがHanoi Tirant Hotelでした。旧市街の中心部にあるうえ、値段のわりにまともそう。あと、小さくてもプールがあるのは魅力的です。今回は予想外に涼しかったので利用しませんでしたが、暑い国を旅したとき、ホテルにプールがあると熱を冷ますのに最適ですから。
http://www.tiranthotel.com/

無事、宿泊でき、このホテルを中心に生活した結果、気づいたことをいくつか書きます。地図が拡大できるので参考にしてください。

■Quan Bia Minh
ホテルの目の前のビアレストランです。二階のベランダ席から町を見下ろしてビールが飲めます。料理の味はそこそこですが、割と安い。客はほとんどが欧米人です。

■Pho Suong
ホテル裏手の路地にある超人気のフォーの店。スープが濃厚でおいしく、僕はここで開眼しました。ただし、庶民向けの店なので、化学調味料にいちゃもんつけないように(そういう人は高級な店へ)。すごいのは、昼食時に営業してないことです。どういう自信?

■Downtown Cafe & Restauran
レストランが並ぶホテル前の通りでもっともダサい名前だったので迷いましたが、雰囲気がよさそうなので入ってみました。店員がものすごく親切なうえ、生ビールやベトナム産ワインなども置いてあります。しっかりエアコンが効いているのも助かる(オープンエアの店が多いだけに貴重な情報)。料理にはライスなどが付いてくるので、1品でお腹いっぱいになります。

■New Day
ガイドブックでもよく紹介されているこの界隈ではもっとも人気の店で、すぐに満席になります。地元民ではなく欧米観光客御用達ですが、味がいいうえに親切で、頼みやすい。酒が飲みやすいのもポイントです。ただし、長居はしにくいですね。とにかく早めに行きましょう。

■Ta Hien通り
夜になるとレストランやバーのテーブルで埋まる旧市街の名物(写真参照)。実際にここで飲み食いすることは少ないのですが(あまりに落ち着かない)、雰囲気を味わいにいくにはいいでしょう。

ベトナム、ハノイ旅行情報メモ3:共産主義遺産をいろいろ楽しむ2018年10月17日 01:21

Viet Xo Friendship Labour Cultural Palace
東ヨーロッパでは「アスベストが大量に使われていて危険」という口実で社会主義時代の建築物が次々と消滅していますが、ベトナムは今でも共産党による独裁政権なので(いわゆる「プロ独」。すでに古語ですね)、けっこう残っています。上の写真はハノイ駅のそばにある文化宮殿(Viet Xo Friendship Labour Cultural Palace)。わかる人にはわかるように、この名称はかつてのソビエト連邦が衛星国に建てた(建てさせた?)友好施設です。普通の人がわざわざ行く必要はありませんが、この手のものが好きな共産趣味者は、ぜひ、足を運んでみてください。

ハノイでもっとも有名な観光スポット、ホーチミン廟も共産主義国のシンボルっぽい建築物ですが、入場時間や規則がいろいろ厳しいので、エンバーミングに興味がある人以外はさらっとパスしちゃったほうがいいです。それより、近くにあるホーチミン博物館に向かうべきでしょう。まず建物がかなり共産主義的なので、無駄な迫力に圧倒されます。そして中に入ると、偉人の人生を紹介している一方で、それより目出つ、やたら大きなアート作品群。しかも評価が微妙なものばかりで、いったい何のミュージアムなのかわからないほどシュールです。それでも地元の人でいっぱいなんだよなあ。ここのいいところは、割と売店が充実していること。出口の先には、自動車タイヤでつくったホーチミンサンダルの専門店まであります。町中では絶対に買えないものだけに、興味のある人はぜひ。

ベトナム軍事博物館はベトナム戦争を学ぶうえでは貴重で、撃墜したアメリカ軍の飛行機などはすでに歴史的な遺産になっています。ただし、ここに行ったら道を挟んだレーニン公園まで足を運んでください。そう、あのレーニン像が堂々と飾られています。しかし、市民の関心は薄いようで、その前の広場にはおもちゃの電気自動車やスケボーをする人ばかり。銅像の前に広いスペースが用意されているのは、たぶん「レーニン様を偲んで集まる人」のためだったのでしょうが、今やその最後の砦も危うくなっています。

ベトナム、ハノイ旅行情報メモ4:観光の目玉がないのも味?2018年10月25日 04:49

ロンビエン駅から橋を臨む
旧市街を中心に特有のわちゃわちゃ感のあるハノイは、そんな雰囲気を楽しみながら暮らしたり、ちょっとした散策をするには楽しい町です。一方で「観光地としての目玉は何か?」と問われると、ちょっと困りますね。正直、「すごかったなあ」というところはありませんでした。前回、紹介した以外に、一通り回った場所の感想を記します。あくまで一個人の印象なので、その点はご了承ください。

・ホアロー収容所跡
処刑用のギロチンもあり、勉強にはなるものの、元の施設のほんの一部しか残っていないので、迫力には欠けますね。細かい情報ですが、ここの売店は町中よりちょっとだけ安い気がするので、チェックしてみてください。

・オペラハウス
外から見ただけですが、ちゃんとした建築物です。フランスの植民地支配はイギリスに比べると雑だったという印象を受けがちですが、たとえば、アフリカのマリでニジェール川に建設したダムなど(マルカラにあるダムは農業用水の確保に大いに役立っている。竣工から70年以上経っているのに現役なのは立派!)、けっこうちゃんとしたものを造っています。次の橋もそうですね。

・ロンビエン橋
歴史を知っていればそれなりに感動します。ひとつだけ、たぶん誰も書いていない大発見を。橋は中央が鉄道で、その左右にバイク用の車道と仮設の歩道があります(ぎりぎり1人しか歩けず、しかも公的に許可されたものかどうかは不明)。そのバイク道路が、ベトナムでは逆の左側通行なんですよね。侵入経路の関係でそうなってしまうみたいなのですが、ちょっとおもしろい。

・ロンビエン駅
むしろこっちのほうがお勧めです。列車はあまり来ないのに常に数十人がそこにいるし、売店と小さな祠があり、全体に漂う「ぬるい」感覚がいいんですよね。旅行作家の下川裕治さんの著書でも何度か紹介されています。
※上の写真は駅からのロンビエン橋。線路は歪んでるし、なぜ、人が線路の上を歩いているのかは謎です(一応、歩道もあるのに)。

・セントジョセフ教会(ハノイ大教会)
ヨーロッパなら見過ごしそうだが、アジアでは貴重。それだけかなあ(笑)。近くにハノイではよく知られたスーパーマーケットがあり、ベトナム産のコシヒカリを大量に売っています(本物かどうかはわからないが、最近、ハノイではジャポニカ米が大人気)。なお、上階にあるお土産コーナーはそんなに安くないです。

・ベトナム軍事歴史博物館
いろいろな意味で訪れるべきなのはここくらいかなあ。あの時代の兵器が間近で見られるし、それを囲む無関心な現代ベトナム人の様子も時代を感じさせます(それが歴史なので、悪いとは決めつけられません)。

・ベトナム国立歴史博物館
考古学的な資料は、ちゃんと見ると勉強になります。特にチャンパ時代の出土品は他ではなかなか見られません。道路を隔てた別館には、ベトナムの植民地時代における抵抗運動や独立に関する展示があります。展示内容には細かいところで誤りも多いとの指摘がありますが、「流れ」を知るうえでは貴重な博物館ではないでしょうか。

・ハノイ美術博物館
建物はそれなりに歴史的価値はあり。いくつか興味深い作品はあるものの、ベトナムの美術史が明確にわかるわけではなく、微妙かなあ。でも、スタッフの一生懸命さは伝わってくるので、割とお勧めです。

・ハノイ警察博物館
入場料が無料のわりには充実した博物館です。「警察」という視点であるものの、ハノイの歴史がよくわかる。売店にもけっこうおもしろそうなものがありました。

・ドンスアン市場
ガイドブックには必ず載っているし、一度は訪れたほうがいいのでしょうが、収穫は少ないですねえ。厳しく言っちゃえば、「Tシャツ屋」の集合体です(笑)。ただし、市場の周囲には個性的な商店街が多いので(食材とかお菓子とかドライフルーツとか)、街歩きの拠点にはなります。