タイ、バンコク旅行情報メモ5:寝台車でチェンマイまで足を伸ばそう ― 2019年11月12日 00:39
タイ第2の都市チェンマイは、バンコクとは異なる文化をもつ北部、旧ラーンナー王国の都だったことから、何度かこの国を訪れた人にとって、一度は行ってみたい町だと思います。実際には古都という趣には欠ける近代的な大都市ではあるものの、それでも、どことなく流れる時間はバンコクよりもゆったりしており、さらにナイトバザールやナイトマーケットと称される夜市の賑やかさは楽しく、散策したり食事したりといった旅の楽しみは、こっちのほうが味わえます。
チェンマイへの行き方は、バンコクから飛行機に乗るのがもっとも簡単です。メジャーエアラインからLCCまでたくさんの便があり、安いときには2000円台というびっくり価格! 1時間ほどで着くうえ、チェンマイ空港は町の中心部から近いので(クルマで15分程度)、常識的に考えたら、この選択肢しかありません。
しかし、僕があえて薦めるのは鉄道です。10時間以上かかるものの、これがなかなか味わい深い。日本ではあまり乗れなくなってしまった寝台車を体験できるだけでなく、2等エアコン車(昔のA寝台に相当)なら料金も3000円程度で済みます。
今回、僕が利用したのは、バンコクのフアランポーン駅を夜10時に出る列車でした。その前の2本のほうが等級は上で所要時間も短いのですが、速く着きすぎるんだよなあ。ホテルのチェックインを考えるなら最終便がちょうどよく、しかもちょっと安いです。
列車番号(種別)/バンコク発-チェンマイ着(所要時間)
007(Special Express)/08:30-19:30(11:00)
109(Rapid)/13:45-04:05(14:20)
009(Special Express)/18:10-07:15(13:05)
013(Special Express)/19:35-08:40(13:05)
051(Express)/22:00-12:10(14:10)
この列車を利用する場合、夕方、バンコクに着く飛行機なら、そのまま直行しても間に合います。スワンナプーム空港からの列車で終点まで行かず、マッカサン駅で降り、近くのアソーク駅で地下鉄に乗り換えれば、すぐ。途中にはエレベーターやエスカレーター、専用通路も用意されているので、多少、荷物があっても大丈夫です。
ところで、現在、タイの列車の中ではお酒を飲むことができず、フアランポーン駅構内でも売っていません。なので「出発前にビールでも飲みながら何か食べたい」という人は、駅の正面を背に左側に見えるコンビニあたりの食堂街に行ってください。駅前という立地のわりには安く、サービスのいい店が多いです(僕はSupaという店に入りました。おばちゃんが親切だった)。
さて、時間になったら列車に乗り込みましょう。2等エアコン車は、一番、手前の最後尾の車両で、連結部近くに専用の車掌が夜通しいますから、安心です。寝台車を利用する客のほとんどは欧米人旅行者なので(しかもリピーターが多い)、すぐに打ち解けられるはず。あとは寝ていれば、翌日の昼にはチェンマイに着きます(1~2時間は遅れる)。
少し気になったのは、線路の敷き方ですかねえ。途中、割と深い山地を通るのですが、日本のようにしっかり土木工事をしている様子はなく、土が剥き出しの斜面にそのままレールを置いたようなところも多く、大雨が来たら流されてしまうのではないかと心配してしまいました。それを除けば、やっぱり寝ながら移動できるのは快適。チェンマイに行くときには、また利用したいですね。
追加情報!
チェンマイでホテルに迷ったら、ドゥアンタワンホテルを強力に薦めます。飲食店や物販店が多い中心地に位置するだけでなく、部屋もプールもかなり広い。それでいて価格は日本のビジネスホテルレベルです。そして一番のポイントは朝食でしょう。タイ、中華、西洋料理と充実しているのに加え、特筆すべきはムスリムコーナー。カレーが3種類ほどあり、そのどれもが驚くほどおいしく、個人的には「我が人生におけるベストカレー」でした。調理人が変わらない限り、最高のカレーが楽しめるどころか、はっきりいって食い過ぎます(笑)。ちなみに、このホテル名って、タイ語でdowntownを表しているのだと思います。合ってる?
チェンマイへの行き方は、バンコクから飛行機に乗るのがもっとも簡単です。メジャーエアラインからLCCまでたくさんの便があり、安いときには2000円台というびっくり価格! 1時間ほどで着くうえ、チェンマイ空港は町の中心部から近いので(クルマで15分程度)、常識的に考えたら、この選択肢しかありません。
しかし、僕があえて薦めるのは鉄道です。10時間以上かかるものの、これがなかなか味わい深い。日本ではあまり乗れなくなってしまった寝台車を体験できるだけでなく、2等エアコン車(昔のA寝台に相当)なら料金も3000円程度で済みます。
今回、僕が利用したのは、バンコクのフアランポーン駅を夜10時に出る列車でした。その前の2本のほうが等級は上で所要時間も短いのですが、速く着きすぎるんだよなあ。ホテルのチェックインを考えるなら最終便がちょうどよく、しかもちょっと安いです。
列車番号(種別)/バンコク発-チェンマイ着(所要時間)
007(Special Express)/08:30-19:30(11:00)
109(Rapid)/13:45-04:05(14:20)
009(Special Express)/18:10-07:15(13:05)
013(Special Express)/19:35-08:40(13:05)
051(Express)/22:00-12:10(14:10)
この列車を利用する場合、夕方、バンコクに着く飛行機なら、そのまま直行しても間に合います。スワンナプーム空港からの列車で終点まで行かず、マッカサン駅で降り、近くのアソーク駅で地下鉄に乗り換えれば、すぐ。途中にはエレベーターやエスカレーター、専用通路も用意されているので、多少、荷物があっても大丈夫です。
ところで、現在、タイの列車の中ではお酒を飲むことができず、フアランポーン駅構内でも売っていません。なので「出発前にビールでも飲みながら何か食べたい」という人は、駅の正面を背に左側に見えるコンビニあたりの食堂街に行ってください。駅前という立地のわりには安く、サービスのいい店が多いです(僕はSupaという店に入りました。おばちゃんが親切だった)。
さて、時間になったら列車に乗り込みましょう。2等エアコン車は、一番、手前の最後尾の車両で、連結部近くに専用の車掌が夜通しいますから、安心です。寝台車を利用する客のほとんどは欧米人旅行者なので(しかもリピーターが多い)、すぐに打ち解けられるはず。あとは寝ていれば、翌日の昼にはチェンマイに着きます(1~2時間は遅れる)。
少し気になったのは、線路の敷き方ですかねえ。途中、割と深い山地を通るのですが、日本のようにしっかり土木工事をしている様子はなく、土が剥き出しの斜面にそのままレールを置いたようなところも多く、大雨が来たら流されてしまうのではないかと心配してしまいました。それを除けば、やっぱり寝ながら移動できるのは快適。チェンマイに行くときには、また利用したいですね。
追加情報!
チェンマイでホテルに迷ったら、ドゥアンタワンホテルを強力に薦めます。飲食店や物販店が多い中心地に位置するだけでなく、部屋もプールもかなり広い。それでいて価格は日本のビジネスホテルレベルです。そして一番のポイントは朝食でしょう。タイ、中華、西洋料理と充実しているのに加え、特筆すべきはムスリムコーナー。カレーが3種類ほどあり、そのどれもが驚くほどおいしく、個人的には「我が人生におけるベストカレー」でした。調理人が変わらない限り、最高のカレーが楽しめるどころか、はっきりいって食い過ぎます(笑)。ちなみに、このホテル名って、タイ語でdowntownを表しているのだと思います。合ってる?
ラオス、ビエンチャン旅行情報メモ1:4月中旬のラオス正月に気をつけろ! ― 2019年11月12日 02:31
ダイヤモンド社の『地球の歩き方』はカバーしているエリアの広さや情報量の多さにおいて群を抜いており、世界でも屈指の旅行ガイドブックだと思っています(ベストではなくてもベターなのはまちがいない)。
大学生だった約40年前、まだ評価の定まっていなかったこの本を持ってヨーロッパに行きました。そのころはアメリカ人著者による『ヨーロッパ1日10ドルの旅』が貧乏旅行者のバイブルとして有名だったのですが、2冊を見比べながら旅を続けたところ、結果は『歩き方』の圧勝! 以来、新しい国に行くときには必ず買っていますし、古い版も記録用に捨てずにいます。
そんな『歩き方』も完全ではないので、けっこう重要な情報をスルーしていることがあります。ラオス編における「正月」に関する記述はその一例でしょう。書かれている内容を整理するとこうなります。
・ラオスには3回正月があり、4月中旬のラオス正月(ピーマイ・ラーオ)がもっとも盛大。
・ピーマイ・ラーオ前後はみんな浮き足立ち、スケジュールどおりに物事が運ばなくなる恐れもある。
・ピーマイ・ラーオのあいだは家族や友人と連れだって寺院にお参りし、持参した花びらと香水入りの水を仏像にかける。
・ピーマイで忘れてはいけないのが「水かけ」。観光客もターゲットになる。一番暑い時期だけに、暑さを楽しむひとつの方法のようにもみえる。
ここから読み取れるのは、比較的、穏やかな正月の風景です。しかし、そんな甘いものではありません。
サイトの写真のページでも書いている通り、僕はたまたまラオス正月の前夜にビエンチャンに到着しました。『歩き方』は用意していたものの、注意喚起はしていなかったので、現地で日本人リピーターに教えてもらうまで気づかなかったのです。ちなみに、2019年のピーマイ・ラーオは4月15、16、17日でした。年によって数日ずれるそうなので、ラオスに行かれる方は必ずチェックしてください。
この3日間、ラオス国内がどうなるかというと、ビエンチャンについていえば、最初の2日間はほとんどの店が閉まります。つまり、買いものも食事も簡単にはできないのです。3日目からは少しずつ営業を始める店がありますが、まだ限定的であり、あまり期待しないほうがいいでしょう。通常営業に戻るのは翌日以降です。
問題の「水かけ」ですが、ピーマイ・ラーオの初日と2日目はかなり派手にやられます。特に外国人観光客は標的になりやすいので、濡れたら困るものは持ち歩かないでください。まじめな話、昼間のピークの時間は外出さえしたくなるほどです。
とにかく3日間はかなり不自由な生活を強いられるので、短い旅程を組んでいるならこの期間は避けてください。祭りを体験できるのは貴重だとしても、ラオスそのものを味わえないからです。1週間以上、滞在できるなら、この時期を加えるのはありです。水かけも覚悟していれば楽しいし、ふだん入場料を取るお寺も正月中はただで入れるので、散策はしやすくなります。
ピーマイ・ラーオの時期に旅行するのであれば、ホテルはベストウェスタン ヴィエンチャン一択だと思います。前の通りは、今、ビエンチャンでもっとも外国人観光客が多いところなので、正月中もほとんどの飲食店が営業しています(昔はナンプ広場周辺が人気でしたが、今は寂れているので避けたほうがいいです)。近くで開かれる夜市もやっているので、この時期、唯一、賑やかな場所でしょう。通りにある飲食店はだいたい行きましたが、競争が激しいエリアあけにどこも親切で、まあまあリーズナブルだと思いますね。ラオスの伝統料理を出す店からビアレストラン、石窯ピザ屋、カジュアルなフランス料理店など多様で、食べ歩きが楽しめます。
大学生だった約40年前、まだ評価の定まっていなかったこの本を持ってヨーロッパに行きました。そのころはアメリカ人著者による『ヨーロッパ1日10ドルの旅』が貧乏旅行者のバイブルとして有名だったのですが、2冊を見比べながら旅を続けたところ、結果は『歩き方』の圧勝! 以来、新しい国に行くときには必ず買っていますし、古い版も記録用に捨てずにいます。
そんな『歩き方』も完全ではないので、けっこう重要な情報をスルーしていることがあります。ラオス編における「正月」に関する記述はその一例でしょう。書かれている内容を整理するとこうなります。
・ラオスには3回正月があり、4月中旬のラオス正月(ピーマイ・ラーオ)がもっとも盛大。
・ピーマイ・ラーオ前後はみんな浮き足立ち、スケジュールどおりに物事が運ばなくなる恐れもある。
・ピーマイ・ラーオのあいだは家族や友人と連れだって寺院にお参りし、持参した花びらと香水入りの水を仏像にかける。
・ピーマイで忘れてはいけないのが「水かけ」。観光客もターゲットになる。一番暑い時期だけに、暑さを楽しむひとつの方法のようにもみえる。
ここから読み取れるのは、比較的、穏やかな正月の風景です。しかし、そんな甘いものではありません。
サイトの写真のページでも書いている通り、僕はたまたまラオス正月の前夜にビエンチャンに到着しました。『歩き方』は用意していたものの、注意喚起はしていなかったので、現地で日本人リピーターに教えてもらうまで気づかなかったのです。ちなみに、2019年のピーマイ・ラーオは4月15、16、17日でした。年によって数日ずれるそうなので、ラオスに行かれる方は必ずチェックしてください。
この3日間、ラオス国内がどうなるかというと、ビエンチャンについていえば、最初の2日間はほとんどの店が閉まります。つまり、買いものも食事も簡単にはできないのです。3日目からは少しずつ営業を始める店がありますが、まだ限定的であり、あまり期待しないほうがいいでしょう。通常営業に戻るのは翌日以降です。
問題の「水かけ」ですが、ピーマイ・ラーオの初日と2日目はかなり派手にやられます。特に外国人観光客は標的になりやすいので、濡れたら困るものは持ち歩かないでください。まじめな話、昼間のピークの時間は外出さえしたくなるほどです。
とにかく3日間はかなり不自由な生活を強いられるので、短い旅程を組んでいるならこの期間は避けてください。祭りを体験できるのは貴重だとしても、ラオスそのものを味わえないからです。1週間以上、滞在できるなら、この時期を加えるのはありです。水かけも覚悟していれば楽しいし、ふだん入場料を取るお寺も正月中はただで入れるので、散策はしやすくなります。
ピーマイ・ラーオの時期に旅行するのであれば、ホテルはベストウェスタン ヴィエンチャン一択だと思います。前の通りは、今、ビエンチャンでもっとも外国人観光客が多いところなので、正月中もほとんどの飲食店が営業しています(昔はナンプ広場周辺が人気でしたが、今は寂れているので避けたほうがいいです)。近くで開かれる夜市もやっているので、この時期、唯一、賑やかな場所でしょう。通りにある飲食店はだいたい行きましたが、競争が激しいエリアあけにどこも親切で、まあまあリーズナブルだと思いますね。ラオスの伝統料理を出す店からビアレストラン、石窯ピザ屋、カジュアルなフランス料理店など多様で、食べ歩きが楽しめます。


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