ミャンマー旅行情報メモ2:インフラ不足はいつ解消される?2019年05月03日 03:21

ヤンゴン中央駅
今回、僕はヤンゴンにしか行きませんでした。多民族国家だけに地方にも特色ある文化があり、いつかはいろいろ巡ってみたいと思っているものの、現状ではそのために必要なインフラストラクチャーの整備が遅れていて、ちょっと面倒臭いんですよね。そこまで勤勉な旅人ではないので(笑)。

ミャンマー国内の都市間移動の手段として、長距離バスと飛行機が一般的ですが、高速道路網などないこの国ではバスは時間がかかりすぎるし、航空路もけっこう上級者向け。聞いた話では、「予約していたのに席がなかった」「急に休航になって乗れなかった」といったトラブルが多発しており、限られた日程で決められたルートを移動したい人にとっては難関です。対応策としては「とにかくしつこくリコンファームする」「早め早めに空港に行き、席を確保する」といった手しかないみたい。それだけで多くの手間と時間が必要になり、効率を考えたら「ヤンゴン一択」はありなのです。旅の価値を効率で考えるのもどうかと思いますが(笑)。

そういう意味では、今後、期待したいのは鉄道の整備です。イギリス統治時代に建設された路線が、ほぼ全国を網羅しているので、ちゃんと走らせてくれたら便利でしょう。ただし、現状はかなり厳しいですね。写真はヤンゴン中央駅の敷地内にある停車場ですが、まるで荒れ地(笑)。こんな状況で保線もままならないため、ミャンマーの鉄道は「とにかく揺れて、遅い」と言われ続けてきました。しかし、2018年3月に日本のJICAがミャンマー政府とのあいだで総額1000億円以上の円借款貸付契約を結び、鉄道整備事業を進めることが発表されました。ヤンゴン中央駅のクラシカルな駅舎にJICAのオフィスも開設されており、その成果を見守っていきたいですね。

今回、僕が泊まったパノラマホテルは実はヤンゴン中央駅にいちばん近く、目の前の歩道橋を上がると、そのままプラットホームにアプローチできるほど(駅舎を通過しないで直結している)。なので、ミャンマー鉄道の旅がしやすくなったら、また泊まってみたいです。

ミャンマー旅行情報メモ3:ヤンゴンの観光スポットいろいろ2019年05月03日 03:52

ガータッジーパゴダ
今回、ヤンゴンで訪れたところの一言メモです。

●シュエダゴン・パゴダ
ヤンゴンを象徴する大寺院で、東西南北の4箇所から入れるのですが、お勧めは西の出入口です。寺院はかなり高い丘の上にあり、東南北は階段またはエレベーターで上るしかないのですが、西にはエスカレーターがあるので、人の流れはいちばんスムーズです。また、入場するには靴も靴下も脱がなければいけないため、「素足でエスカレーターに乗る」といった貴重な体験ができます。ちなみに、すぐ北にアウンサン廟があり、1983年にここで北朝鮮工作員による爆弾テロ事件がありました。ヤンゴンでもっとも重要な聖地であるシュエダゴン・パゴダとの距離を考えたら、彼らのやったことがいかに失礼なものであったか、よくわかります。しかも、建国の父であるアウンサンの墓所を破壊しており、どうしてこんな雑な手口で「国際的な地位を有利にできる」と考えたのか、改めて疑問に思ってしまいました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

●国立博物館
限られた予算で運営しているわりには展示内容はかなり充実していて、ミャンマーの歴史から文化まで学べます。ただし、館内は撮影禁止なので、カメラは入り口付近のロッカーに預けなければなりません(鍵は受付でもらう)。展示室は5フロアもあり、訪れる人が少ないせいか、時間によっては周りに誰もいない状況になりがち。ひとりだとかなり怖いので(薄暗いところで古い民芸品に囲まれるとなおさら)、できれば複数で行きましょう。なお、がんばれば、シュエダゴン・パゴダまで徒歩で行けます(15分くらい)。

●チャウタッジーパゴダ&ガータッジーパゴダ
それぞれ特長ある仏像があり、しかも入場無料です。100メートルも離れていないので、まとめて回るといいでしょう。中心部からGrabタクシーで15分くらい。個人的にはガータッジーパゴダのほうが「美術的な味」があってよかった。

●ハッピーワールド
ヤンゴンで最大の遊園地だが、とにかく「ゆるい」感じが、ある意味、楽しめる。シュエダゴン・パゴダの南側にあるので、ちょっと一休みするにはよさそう。入場料はかかりません。

●ボージョー アウン サン マーケット
まあ、普通の市場かな。中心になっているのは服や布地、生活雑貨、おみやげ品などの店で、食品関係はそんなに多くないです。ささっと回ったら、道路をわたってジャンクションシティに行きましょう。ミャンマーではまだ少ない「ちゃんとしたショッピングセンター」です。

●ルビーマート
今回、宿泊したパノラマホテルのすぐ隣にあった地元の人向けのショッピングセンター。食品スーパーから雑貨フロア、上には小さいながらフードコートもあり、便利です。ミャンマー産の湯葉が異常に安く、B5サイズのもの5枚ほどで50円しませんでした。日本のものより分厚く、けっこう、おいしいです。

●ローカチャンタ・アーバヤ・ラバムニ大仏
空港の近くにある寺で、中心部から離れているせいか訪れる観光客は少ないが、意外と雰囲気はよく、白い翡翠で造られたという仏像も味がある(実際は大理石だと思う)。周囲ののどかな雰囲気も含めて穴場かもしれません。

●ヤンゴン エアポート ホテル
ヤンゴン滞在後にバンコクに移動する飛行機がちょっと早い便だったので(早朝ではないが、渋滞情報が大袈裟に伝えられていたので用心のため前泊)、空港近くのホテルに泊まったのですが、参考になるかもしれないので、一応、情報提供しておきます。
・宿泊費は朝食が付いて4000円程度。レベルは日本の安いビジネスホテルという感じで、まあ、我慢はできる。スタッフのサービスはいい。
・空港へはぎりぎり歩いていけるが、普通はタクシーを利用。10分かからず、料金は200円程度だったかなあ(あいまいだが、高くはない)。
・まわりに飲食店は少ないが(といっても30分ほど歩けばそこそこある)、すぐ北にあるフレンドシップなんとかという中華料理店がまあまあ使える。あと、ホテル屋上のレストランは飛行機を眺めながら飲んだり食べたりできるので、一泊過ごすにはぎりぎり大丈夫か。他にいいホテルがなければ、検討してみてください。部屋は狭いよ(笑)。
http://yangonairporthotels.com/yangon-airport-hotel/index.php

ミャンマー旅行情報メモ4(おまけ):心残りのホラー映画2019年05月03日 04:58

ミャンマーのホラー映画
ヤンゴンの町をほっつき歩いていて、かなり気になったのがこの映画です。ポスターや看板がおどろおどろしくて興味深かったものの、字幕がなければ絶対にわからないし、映画館の雰囲気もあまりにローカルで、外国人観光客が気軽に入れるムードではありません。そんなわけでパスしてしまったのですが、おもしろそうなので、いつか日本で観られたらいいですね。

どんな映画か調べてみたところ、ほとんど情報はないものの、いくつか発見できたものだけを紹介します。うーん、わからん。

https://twitter.com/usan931
https://www.nna.jp/news/show/881087

軍事政権の時代にはホラー映画の制作や上映が禁止されていたという話で、一応の民主化によってようやく解禁され、その第一作がこれだという噂。そのせいなのか、とりあえず映画館にはいつも人が集まっています。