ベトナム、ハノイ旅行情報メモ3:共産主義遺産をいろいろ楽しむ ― 2018年10月17日 01:21
東ヨーロッパでは「アスベストが大量に使われていて危険」という口実で社会主義時代の建築物が次々と消滅していますが、ベトナムは今でも共産党による独裁政権なので(いわゆる「プロ独」。すでに古語ですね)、けっこう残っています。上の写真はハノイ駅のそばにある文化宮殿(Viet Xo Friendship Labour Cultural Palace)。わかる人にはわかるように、この名称はかつてのソビエト連邦が衛星国に建てた(建てさせた?)友好施設です。普通の人がわざわざ行く必要はありませんが、この手のものが好きな共産趣味者は、ぜひ、足を運んでみてください。
ハノイでもっとも有名な観光スポット、ホーチミン廟も共産主義国のシンボルっぽい建築物ですが、入場時間や規則がいろいろ厳しいので、エンバーミングに興味がある人以外はさらっとパスしちゃったほうがいいです。それより、近くにあるホーチミン博物館に向かうべきでしょう。まず建物がかなり共産主義的なので、無駄な迫力に圧倒されます。そして中に入ると、偉人の人生を紹介している一方で、それより目出つ、やたら大きなアート作品群。しかも評価が微妙なものばかりで、いったい何のミュージアムなのかわからないほどシュールです。それでも地元の人でいっぱいなんだよなあ。ここのいいところは、割と売店が充実していること。出口の先には、自動車タイヤでつくったホーチミンサンダルの専門店まであります。町中では絶対に買えないものだけに、興味のある人はぜひ。
ベトナム軍事博物館はベトナム戦争を学ぶうえでは貴重で、撃墜したアメリカ軍の飛行機などはすでに歴史的な遺産になっています。ただし、ここに行ったら道を挟んだレーニン公園まで足を運んでください。そう、あのレーニン像が堂々と飾られています。しかし、市民の関心は薄いようで、その前の広場にはおもちゃの電気自動車やスケボーをする人ばかり。銅像の前に広いスペースが用意されているのは、たぶん「レーニン様を偲んで集まる人」のためだったのでしょうが、今やその最後の砦も危うくなっています。
ハノイでもっとも有名な観光スポット、ホーチミン廟も共産主義国のシンボルっぽい建築物ですが、入場時間や規則がいろいろ厳しいので、エンバーミングに興味がある人以外はさらっとパスしちゃったほうがいいです。それより、近くにあるホーチミン博物館に向かうべきでしょう。まず建物がかなり共産主義的なので、無駄な迫力に圧倒されます。そして中に入ると、偉人の人生を紹介している一方で、それより目出つ、やたら大きなアート作品群。しかも評価が微妙なものばかりで、いったい何のミュージアムなのかわからないほどシュールです。それでも地元の人でいっぱいなんだよなあ。ここのいいところは、割と売店が充実していること。出口の先には、自動車タイヤでつくったホーチミンサンダルの専門店まであります。町中では絶対に買えないものだけに、興味のある人はぜひ。
ベトナム軍事博物館はベトナム戦争を学ぶうえでは貴重で、撃墜したアメリカ軍の飛行機などはすでに歴史的な遺産になっています。ただし、ここに行ったら道を挟んだレーニン公園まで足を運んでください。そう、あのレーニン像が堂々と飾られています。しかし、市民の関心は薄いようで、その前の広場にはおもちゃの電気自動車やスケボーをする人ばかり。銅像の前に広いスペースが用意されているのは、たぶん「レーニン様を偲んで集まる人」のためだったのでしょうが、今やその最後の砦も危うくなっています。
ベトナム、ハノイ旅行情報メモ2:泊まるなら旧市街でしょ。 ― 2018年10月07日 05:28
事前にいろいろ調べたところ、ハノイで泊まるならホアンキエム湖北側の旧市街しかなさそうだと思いました。移動手段が手強い路線バスしかない町なので、徒歩圏内に飲食店や物販店が集中しているほうが便利ですから。欧米人の情報をみても、個人旅行者はこのあたりに集中していたので(というか、他に行かない)、たぶん暮らしやすそうです。
で、ホテルを探したところ、よさそげだったのがHanoi Tirant Hotelでした。旧市街の中心部にあるうえ、値段のわりにまともそう。あと、小さくてもプールがあるのは魅力的です。今回は予想外に涼しかったので利用しませんでしたが、暑い国を旅したとき、ホテルにプールがあると熱を冷ますのに最適ですから。
http://www.tiranthotel.com/
無事、宿泊でき、このホテルを中心に生活した結果、気づいたことをいくつか書きます。地図が拡大できるので参考にしてください。
■Quan Bia Minh
ホテルの目の前のビアレストランです。二階のベランダ席から町を見下ろしてビールが飲めます。料理の味はそこそこですが、割と安い。客はほとんどが欧米人です。
■Pho Suong
ホテル裏手の路地にある超人気のフォーの店。スープが濃厚でおいしく、僕はここで開眼しました。ただし、庶民向けの店なので、化学調味料にいちゃもんつけないように(そういう人は高級な店へ)。すごいのは、昼食時に営業してないことです。どういう自信?
■Downtown Cafe & Restauran
レストランが並ぶホテル前の通りでもっともダサい名前だったので迷いましたが、雰囲気がよさそうなので入ってみました。店員がものすごく親切なうえ、生ビールやベトナム産ワインなども置いてあります。しっかりエアコンが効いているのも助かる(オープンエアの店が多いだけに貴重な情報)。料理にはライスなどが付いてくるので、1品でお腹いっぱいになります。
■New Day
ガイドブックでもよく紹介されているこの界隈ではもっとも人気の店で、すぐに満席になります。地元民ではなく欧米観光客御用達ですが、味がいいうえに親切で、頼みやすい。酒が飲みやすいのもポイントです。ただし、長居はしにくいですね。とにかく早めに行きましょう。
■Ta Hien通り
夜になるとレストランやバーのテーブルで埋まる旧市街の名物(写真参照)。実際にここで飲み食いすることは少ないのですが(あまりに落ち着かない)、雰囲気を味わいにいくにはいいでしょう。
で、ホテルを探したところ、よさそげだったのがHanoi Tirant Hotelでした。旧市街の中心部にあるうえ、値段のわりにまともそう。あと、小さくてもプールがあるのは魅力的です。今回は予想外に涼しかったので利用しませんでしたが、暑い国を旅したとき、ホテルにプールがあると熱を冷ますのに最適ですから。
http://www.tiranthotel.com/
無事、宿泊でき、このホテルを中心に生活した結果、気づいたことをいくつか書きます。地図が拡大できるので参考にしてください。
■Quan Bia Minh
ホテルの目の前のビアレストランです。二階のベランダ席から町を見下ろしてビールが飲めます。料理の味はそこそこですが、割と安い。客はほとんどが欧米人です。
■Pho Suong
ホテル裏手の路地にある超人気のフォーの店。スープが濃厚でおいしく、僕はここで開眼しました。ただし、庶民向けの店なので、化学調味料にいちゃもんつけないように(そういう人は高級な店へ)。すごいのは、昼食時に営業してないことです。どういう自信?
■Downtown Cafe & Restauran
レストランが並ぶホテル前の通りでもっともダサい名前だったので迷いましたが、雰囲気がよさそうなので入ってみました。店員がものすごく親切なうえ、生ビールやベトナム産ワインなども置いてあります。しっかりエアコンが効いているのも助かる(オープンエアの店が多いだけに貴重な情報)。料理にはライスなどが付いてくるので、1品でお腹いっぱいになります。
■New Day
ガイドブックでもよく紹介されているこの界隈ではもっとも人気の店で、すぐに満席になります。地元民ではなく欧米観光客御用達ですが、味がいいうえに親切で、頼みやすい。酒が飲みやすいのもポイントです。ただし、長居はしにくいですね。とにかく早めに行きましょう。
■Ta Hien通り
夜になるとレストランやバーのテーブルで埋まる旧市街の名物(写真参照)。実際にここで飲み食いすることは少ないのですが(あまりに落ち着かない)、雰囲気を味わいにいくにはいいでしょう。
ベトナム、ハノイ旅行情報メモ1:空港と市内の往復は? ― 2018年10月07日 04:37
2018年9月6日から4泊ほどベトナムのハノイに行っていました。以前、ホーチミンには行ったことがあり、そのころから違う文化圏のハノイにも興味はあったものの、それから18年も経っていたんですよねえ。時が流れるのはあまりに速すぎる(笑)。
で、今回のハノイ旅行、5万円以下のチケットが出ていた中華航空を利用しました。予約はJTB経由で。
往路
CI109 2018年9月6日(木)20:05 NRT 22:55 TPE
CI791 2018年9月7日(金)08:25 TPE 10:35 HAN
復路
CI792 2018年9月11日(火)11:35 HAN 15:10 TPE
CI108 2018年9月12日(水)14:40 TPE 18:55 NRT
往路では9時間半、復路では23時間半のトランジットタイムがあります。復路については一泊できるので、むしろラッキーなのですが、往路はホテルを取るかどうか微妙なところ。結局、ラウンジで過ごすことにし、なんとか凌ぎました。このスケジュールはけっこう利用されているようで、桃園空港のカードラウンジのソファで寝ているのは僕だけではなかったですね(慣れているのか、タオルケットまで持参していた一人旅の女性までいたのには驚きました)。この空港にはシャワー付きの無料休憩所もあるので、長いトランジットもなんとかなります。
で、今回の情報は、ハノイから市内へのルートに関するものです。ベトナムはまだまだインフラ整備が遅れていて、頼りないバスか、ぼったくられる可能性のあるタクシーしかありません。「どうしようかなあ」とネットを探していたところ、貴重な情報が得られました。それはHanoi Transfer Service(ハノイ・トランジット・サービス)という会社の送迎サービスです。
https://www.hanoitransferservice.com/
利用した人のレポート。
https://pianotohikouki.com/hanoi-transfer-service/airport-access
ここ、かなり便利ですね。ネットで申し込めばクレジットカードで支払いができ、16ドルでホテルまで運んでくれます。空港での出迎えもスムーズでした。よかったので、滞在中に帰りも申し込み、こっちは12ドルともっと安い。朝8時半にホテルのロビーまで迎えに来てもらううように伝えたら、8時20分にはきちんと来てくれました。
ハノイはおもしろかったので、また行きたいですね。そのときも、よほど快適なアクセス手段ができてない限り、ここを利用すると思います。
※追加情報
いつもは到着した空港でSIMを買うのですが、今回は事前にamazonでこれを買いました。郵送されるまで4、5日かかり、ちょっと焦りましたが(だいたい、ぎりぎりに頼む)、無事間に合ったし、使用上はまったく問題ありません。飛行機が着いた瞬間にネットがもう使えるのは強みですね。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M703KG6/ref=oh_aui_detailpage_o03_s00?ie=UTF8&psc=1
で、今回のハノイ旅行、5万円以下のチケットが出ていた中華航空を利用しました。予約はJTB経由で。
往路
CI109 2018年9月6日(木)20:05 NRT 22:55 TPE
CI791 2018年9月7日(金)08:25 TPE 10:35 HAN
復路
CI792 2018年9月11日(火)11:35 HAN 15:10 TPE
CI108 2018年9月12日(水)14:40 TPE 18:55 NRT
往路では9時間半、復路では23時間半のトランジットタイムがあります。復路については一泊できるので、むしろラッキーなのですが、往路はホテルを取るかどうか微妙なところ。結局、ラウンジで過ごすことにし、なんとか凌ぎました。このスケジュールはけっこう利用されているようで、桃園空港のカードラウンジのソファで寝ているのは僕だけではなかったですね(慣れているのか、タオルケットまで持参していた一人旅の女性までいたのには驚きました)。この空港にはシャワー付きの無料休憩所もあるので、長いトランジットもなんとかなります。
で、今回の情報は、ハノイから市内へのルートに関するものです。ベトナムはまだまだインフラ整備が遅れていて、頼りないバスか、ぼったくられる可能性のあるタクシーしかありません。「どうしようかなあ」とネットを探していたところ、貴重な情報が得られました。それはHanoi Transfer Service(ハノイ・トランジット・サービス)という会社の送迎サービスです。
https://www.hanoitransferservice.com/
利用した人のレポート。
https://pianotohikouki.com/hanoi-transfer-service/airport-access
ここ、かなり便利ですね。ネットで申し込めばクレジットカードで支払いができ、16ドルでホテルまで運んでくれます。空港での出迎えもスムーズでした。よかったので、滞在中に帰りも申し込み、こっちは12ドルともっと安い。朝8時半にホテルのロビーまで迎えに来てもらううように伝えたら、8時20分にはきちんと来てくれました。
ハノイはおもしろかったので、また行きたいですね。そのときも、よほど快適なアクセス手段ができてない限り、ここを利用すると思います。
※追加情報
いつもは到着した空港でSIMを買うのですが、今回は事前にamazonでこれを買いました。郵送されるまで4、5日かかり、ちょっと焦りましたが(だいたい、ぎりぎりに頼む)、無事間に合ったし、使用上はまったく問題ありません。飛行機が着いた瞬間にネットがもう使えるのは強みですね。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M703KG6/ref=oh_aui_detailpage_o03_s00?ie=UTF8&psc=1
マレーシア旅行情報メモ4:飲茶したければイポーへ! ― 2018年09月24日 00:52
仕事が立て込んでいて半年ほど放置していたブログですが、次の旅ネタがたまってきたのでマレーシア編の最終回をお送りします。
マレーシアのイポーは美食の町として知られており、それを楽しみに訪れた僕も、「鶏飯+もやし」「塩焼きチキン」「プリン」などの有名メニューを一通り食べてみました。しかしその中で、いちばん感動したのは飲茶でしたね。
飲茶は広東地方特有の食文化なので、中国であればどこでも楽しめるものではありません。近接する香港にも飲茶を売りにした店は多いのですが、実際には「飲茶風」の料理を出すだけの普通のレストランだったり、地元の人でいつもいっぱいの窮屈な店ばかりで、求めている雰囲気にはなかなか出会えないもの。そんな不満があっただけに「広州からの移民が多いイポーには飲茶店があります」と聞き、楽しみにしていました。結果は予想以上で、有名な3店、すべて味わった感想をまとめたので参考にしてください。
富山点心:大きく目立つ店。雰囲気もあるので観光客は、まずここに行きます。その点を批判する人もいますが、実際には9割以上は地元の常連客だし、味も価格も満足できるので、どこかひとつだけを選ぶならここが安心かな。ただし、オープンな構造なのでエアコンはありません。
明閣香港点心:口コミでは「いちばんおいしい」と言われることが多い店。たしかによくできた点心が多く、僕もうなってしまいました。ただ、すごく混んでるので、ゆっくり飲茶を楽しむというより、「味をたしかめに行く」といった感じかも(笑)。営業が6-14時と短く、少しでも空いた時間を狙って行かないと入れません。
玉福满点心楼:なんとなく三番目に位置されているこの店ですが、実はもっともお勧めです。味は普通においしいし、営業時間も朝昼に加えて、唯一、夜の部(23時まで)があるので、夕食にも利用できます。常連客でいつも賑わっているものの、そこそこ広いので窮屈な感じはなく、ゆったり飲茶を楽しめますね。料理はおばちゃんがお盆に乗せて回ってくるのでそこから選ぶほか、店内にある調理場に足を運び、直接、頼んでも大丈夫です。
この3店は同じ一角にあるのでハシゴしてみるのもいいかも(朝明閣、昼富山、夜玉福なら1日で可能)。その場合は近くにあるHotel Excelsiorに宿泊すると便利です。駅からはチケット式のタクシーで。ホテルから徒歩3分のところに大きなショッピングセンターもあります。
マレーシアのイポーは美食の町として知られており、それを楽しみに訪れた僕も、「鶏飯+もやし」「塩焼きチキン」「プリン」などの有名メニューを一通り食べてみました。しかしその中で、いちばん感動したのは飲茶でしたね。
飲茶は広東地方特有の食文化なので、中国であればどこでも楽しめるものではありません。近接する香港にも飲茶を売りにした店は多いのですが、実際には「飲茶風」の料理を出すだけの普通のレストランだったり、地元の人でいつもいっぱいの窮屈な店ばかりで、求めている雰囲気にはなかなか出会えないもの。そんな不満があっただけに「広州からの移民が多いイポーには飲茶店があります」と聞き、楽しみにしていました。結果は予想以上で、有名な3店、すべて味わった感想をまとめたので参考にしてください。
富山点心:大きく目立つ店。雰囲気もあるので観光客は、まずここに行きます。その点を批判する人もいますが、実際には9割以上は地元の常連客だし、味も価格も満足できるので、どこかひとつだけを選ぶならここが安心かな。ただし、オープンな構造なのでエアコンはありません。
明閣香港点心:口コミでは「いちばんおいしい」と言われることが多い店。たしかによくできた点心が多く、僕もうなってしまいました。ただ、すごく混んでるので、ゆっくり飲茶を楽しむというより、「味をたしかめに行く」といった感じかも(笑)。営業が6-14時と短く、少しでも空いた時間を狙って行かないと入れません。
玉福满点心楼:なんとなく三番目に位置されているこの店ですが、実はもっともお勧めです。味は普通においしいし、営業時間も朝昼に加えて、唯一、夜の部(23時まで)があるので、夕食にも利用できます。常連客でいつも賑わっているものの、そこそこ広いので窮屈な感じはなく、ゆったり飲茶を楽しめますね。料理はおばちゃんがお盆に乗せて回ってくるのでそこから選ぶほか、店内にある調理場に足を運び、直接、頼んでも大丈夫です。
この3店は同じ一角にあるのでハシゴしてみるのもいいかも(朝明閣、昼富山、夜玉福なら1日で可能)。その場合は近くにあるHotel Excelsiorに宿泊すると便利です。駅からはチケット式のタクシーで。ホテルから徒歩3分のところに大きなショッピングセンターもあります。
マレーシア旅行情報メモ3:ジョホールバルからの北上は意外と鉄道がいい! ― 2018年03月19日 04:46
ジョホールバル(JB)に滞在したあと、北上してイポーまで向かうつもりでした。マレーシアの交通事情を考えたとき、第一候補は「速い、便数が多い、価格も安い」の高速バスなのですが、今回、僕が選んだのは鉄道です。昼間は1便しかないうえ、無理のないスケジュールにするには途中のクアラルンプールで1泊する必要があるなど、かなり不利であるにもかかわらず、この結論に至った理由を説明していきましょう。
バス便における最大の問題は、出発地であるラーキンバスターミナルへの行き方でした。市内バスがあることはわかっていたものの、どこから乗ればいいのか、いまいち、はっきりしないのです。日本を発つ前、ネットでひたすら調べたところ、判明していたのは次の点でした。
・JBセントラル駅からラーキンに行くバスはいくつもあるが、乗り場は流動的。
・JBの市内バスは行き先表示が曖昧なので、運転手に確認するしかない。
それでも、この時点では舐めてましたね。JBセントラル駅のバス乗り場に行けば、簡単にラーキン行きのバスがみつかると信じていたのです。ところが、滞在中、何度も観察してみたものの、これがけっこう手強い。わかったのは、バス停があまりはっきり決まっていないのに加え、そこまで寄らずに付近の道路をゆっくり通過しながら客の乗り降りをさせるケースもあるということです。したがって、近づいてきたバスがいれば、とにかく片っ端から声を掛け、これだと思ったやつに乗り込むしかない!
それでも、僕もそこそこ旅の経験があるので、このシステム自体はそんなに問題ではありませんでした。実際、JBに来たときには無事に「ラーキン→セントラル」便をみつけたのですから。しかし、今回、仕事道具なども含めてけっこう大きな荷物を持っていたこともあり、ちょっと面倒臭いなあと思ったのはたしかです。
そんな複雑な思いのまま駅に戻り、切符売り場でクアラルンプール(KL)行きのチケットについて聞いたところ、あっさり買えることがわかり、その時点でバスはやめました。鉄道はたしかに時間がかかるものの、駅まで歩いて来れば確実に乗れるのだし、クアラルンプールでも町の中心部に到着できます(バスだとターミナルからの移動が必要)。あと「マレーシアの鉄道はジャングルの中を突っ走るのでけっこうおもしろい」という旅人の記録も頭を過ぎりました。車窓の風景を考えたら、高速道路を通過するバスより地域密着型の鉄道のほうが見所は多いはずです。
そんなわけで、僕が乗ったのは次の便です。
JB Sentral 10:00→14:25 GEMAS
GEMAS 15:00→17:12 KL Sentral
直行ではないのは、GEMAS(グマス)の南は非電化で、いかにもローカル線という風情なのに対して、北は電化されており、特急列車が走っているからです。それもあって時間がかかるものの、このルートを旅した人の多くが書くようにマレーシア縦断鉄道の旅は意外と楽しく、退屈しませんでした。景色はもちろん、乗客の人間模様なども見え、けっこうおもしろいですね。
車内販売はあまり期待できないので、昼食はJB Sentral駅で買っておいたほうがいいでしょう。個人的には、切符売り場の向かいにある店で売っている「葉っぱに包んだマレー料理の弁当」がお勧めです。「ごはん+ちょっとしたおかず」なので、たくさん食べる人は2つあったほうがいいかも。
結局、KLで1泊することになったので、セントラル駅近くの安いホテルを予約しておきました。モノレール駅の周囲には「簡易ホテル」といった趣の安宿がたくさんあり、便利です。飛び込みでも泊まれるとは思いますが、今回は荷物が多かったのでM&M Hotelというところをエクスペディア経由で抑えておきました。2000円台前半という安さなので部屋は「ほぼベッド」という狭さではあるものの、「デスク」を使えるスペースはぎりぎりあるし、シャワー&トイレ&洗面所は1.5畳ほどあって、意外と快適です。さらに、このエリアはリトルインディアとも呼ばれるインド人街に隣接しているので、おいしいカレーも食べられます(駅に隣接したショッピングモール上階のフードコートもけっこうリーズナブル)。
翌朝の「KLセントラル→イポー」のチケットも事前にマレー鉄道のサイトで予約しておいたので、この日はインド料理を満喫し、コンビニで買ったビールを飲んで寝てしまいました。
バス便における最大の問題は、出発地であるラーキンバスターミナルへの行き方でした。市内バスがあることはわかっていたものの、どこから乗ればいいのか、いまいち、はっきりしないのです。日本を発つ前、ネットでひたすら調べたところ、判明していたのは次の点でした。
・JBセントラル駅からラーキンに行くバスはいくつもあるが、乗り場は流動的。
・JBの市内バスは行き先表示が曖昧なので、運転手に確認するしかない。
それでも、この時点では舐めてましたね。JBセントラル駅のバス乗り場に行けば、簡単にラーキン行きのバスがみつかると信じていたのです。ところが、滞在中、何度も観察してみたものの、これがけっこう手強い。わかったのは、バス停があまりはっきり決まっていないのに加え、そこまで寄らずに付近の道路をゆっくり通過しながら客の乗り降りをさせるケースもあるということです。したがって、近づいてきたバスがいれば、とにかく片っ端から声を掛け、これだと思ったやつに乗り込むしかない!
それでも、僕もそこそこ旅の経験があるので、このシステム自体はそんなに問題ではありませんでした。実際、JBに来たときには無事に「ラーキン→セントラル」便をみつけたのですから。しかし、今回、仕事道具なども含めてけっこう大きな荷物を持っていたこともあり、ちょっと面倒臭いなあと思ったのはたしかです。
そんな複雑な思いのまま駅に戻り、切符売り場でクアラルンプール(KL)行きのチケットについて聞いたところ、あっさり買えることがわかり、その時点でバスはやめました。鉄道はたしかに時間がかかるものの、駅まで歩いて来れば確実に乗れるのだし、クアラルンプールでも町の中心部に到着できます(バスだとターミナルからの移動が必要)。あと「マレーシアの鉄道はジャングルの中を突っ走るのでけっこうおもしろい」という旅人の記録も頭を過ぎりました。車窓の風景を考えたら、高速道路を通過するバスより地域密着型の鉄道のほうが見所は多いはずです。
そんなわけで、僕が乗ったのは次の便です。
JB Sentral 10:00→14:25 GEMAS
GEMAS 15:00→17:12 KL Sentral
直行ではないのは、GEMAS(グマス)の南は非電化で、いかにもローカル線という風情なのに対して、北は電化されており、特急列車が走っているからです。それもあって時間がかかるものの、このルートを旅した人の多くが書くようにマレーシア縦断鉄道の旅は意外と楽しく、退屈しませんでした。景色はもちろん、乗客の人間模様なども見え、けっこうおもしろいですね。
車内販売はあまり期待できないので、昼食はJB Sentral駅で買っておいたほうがいいでしょう。個人的には、切符売り場の向かいにある店で売っている「葉っぱに包んだマレー料理の弁当」がお勧めです。「ごはん+ちょっとしたおかず」なので、たくさん食べる人は2つあったほうがいいかも。
結局、KLで1泊することになったので、セントラル駅近くの安いホテルを予約しておきました。モノレール駅の周囲には「簡易ホテル」といった趣の安宿がたくさんあり、便利です。飛び込みでも泊まれるとは思いますが、今回は荷物が多かったのでM&M Hotelというところをエクスペディア経由で抑えておきました。2000円台前半という安さなので部屋は「ほぼベッド」という狭さではあるものの、「デスク」を使えるスペースはぎりぎりあるし、シャワー&トイレ&洗面所は1.5畳ほどあって、意外と快適です。さらに、このエリアはリトルインディアとも呼ばれるインド人街に隣接しているので、おいしいカレーも食べられます(駅に隣接したショッピングモール上階のフードコートもけっこうリーズナブル)。
翌朝の「KLセントラル→イポー」のチケットも事前にマレー鉄道のサイトで予約しておいたので、この日はインド料理を満喫し、コンビニで買ったビールを飲んで寝てしまいました。
マレーシア旅行情報メモ2:ジョホールバルに宿泊してシンガポール観光は可能か? ― 2018年03月08日 02:05
シンガポールのホテル代がかなり高いことから、「マレーシアの南端の町ジョホールバル(JB)に宿泊して往復したほうが安くつくのではないか」といった旅行情報がちょこちょこ紹介されます。実際にどうなのか、検証してみました。
ジョホールバルのホテル代が安いのはたしかで、今回、僕が泊まったAmari Johor Bahruはエクスペディア経由で1泊7000円ほどでした。ここは最近、知られるようになったタイ資本の高級ホテルで、駅からもショッピングモールを通って5分ほどですから、今、JBに泊まるならベストだと思います。
シンガポールの中心地でこのクラスのホテルの泊まったら2万円程度はするので、相場は約3分の1。さらに、JBセントラル駅を出て左のほうに進むと庶民的な町になり、こちらなら3000円以下で泊まれるホテルもあります。シンガポールには安宿に分類される宿泊施設はほとんどないので、とにかく節約したいという人はこっちで探してみてください(治安はいわれるほど悪くないです)。
これで移動がスムーズであれば、JBに宿泊するという方法は、たしかに有効です。しかし、現実はやはりそんなに甘くはありませんでした。
ジョホールバルとシンガポールの中心部への主なルートとしては「バス」「タクシー」「鉄道+いろいろ」の3つがあります。もっとも一般的なのはバスで、詳しくはこのあたりを参考にしてください。
■マレーシアのジョホールバルからシンガポールにバスで行く方法
https://tabilife.jp/johor-bahru-singapore-bus-359/
逆方向のほうが報告は多いので、こちらも役に立つと思います。
http://asenavi.com/archives/10290
https://4travel.jp/travelogue/10852265
https://aoitrip.jp/johorbahru
http://video-curation.com/blog/2015/
今回、僕はバスで移動してみました。鉄道も考えたのですが、事前に予約をしておかないと乗れないうえ、シンガポールに入ったところが終着駅なので、そこからバスや地下鉄を乗り継がないと中心地に行けません。そんな面倒臭さから、このルートを通る人の9割以上はバスを利用しています。つまり、妥当な選択だったのですが、実際にはいくつか問題がありました。
JBに泊まってシンガポール観光をする場合、朝に「マレーシア→シンガポール」、夕方から夜にかけて「シンガポール→マレーシア」と移動することになりますが、これはシンガポールに通勤して出稼ぎするマレーシア人の行動と重なってしまい、大渋滞にぶつかります。バスの中もラッシュ状態ですが、両国を繋ぐコーズウェイ(橋ではなく埋め立てた通路)も混雑し、1kmほどしかないのに通過するだけで30分くらいかかりました。
ちなみに、このコーズウェイは原則として自動車と鉄道でしか渡れないはずなのですが、観察していると歩いている人もわずかながらいました。調べてみると、まったく不可能ではないようなので、いろいろ挑戦したい旅行者は試してみてください(ネット上に若干ノウハウが報告されています)。
ラッシュの時間を避けたとしても、このルートはまだまだ問題があります。マレーシア側のチェックはスムーズなのですが、シンガポール側がやけに厳しく、出入国とも1人あたり5分以上かかるのです。しかも、カウンターも3カ所程度しか開けてくれないので、30人来ただけで最後の人は50分以上かかることになります。このあたりの状況は、日々、変わるようで、ネット上のレポートを読むと、そんなに時間がかからなかったとの報告もあるのですが、基本的にシンガポール側はこのルートで出稼ぎに来るマレーシア人を管理下に置きたいと考えているので(一応、冨の流出だし)、「マレーシア側は緩く、シンガポール側は意地悪」という状況は変わらないと思います。
そんなこんなで、JBに泊まってシンガポールの中心街まで行く場合、往復とも移動時間は最短1時間半、混むときは2~3時間かかることになり、あまり実用的とはいえません(感覚としては、東京観光するのに山梨県の甲府あたりに泊まっているイメージでしょうか)。
唯一、可能性があるとしたら、JBセントラル駅とシンガポールの入り口であるウッドランズ駅を結ぶ鉄道のシャトル便を完全予約しておく方法でしょう。マレーシア鉄道公社のサイトでもできるので(http://www.ktmb.com.my/ktmb_ui/)、興味のある人は挑戦してみてください。ただし、長距離列車に比べると予約の条件などが厳しく設定されていて、期間などもかなり絞られ、条件に合わないと弾かれます。なので、いろいろ調べながら、がんばってクリアしてみてください(ちなみに、僕はできませんでした)。鉄道の席さえ確保しておけば、確実に1時間半以内にシンガポールの中心部まで往復できると思います。
というわけで、不満も多々ありますが、それでも、このルートはけっこうおもしろいので、一度、通ってみてはいかがでしょうか。数百円で国境を越えられ、なおかつ、国際関係を如実に感じられるのは貴重な経験です。
■補足情報■
URLを紹介した「マレーシアのジョホールバルからシンガポールにバスで行く方法」は非常にわかりやすいレポートなのですが、僕が混乱したのは、JBで出国手続きをしたあと、エスカレーターで下の階に降りたところでした。目的のバス(このときはQueensStreet行き)がみつからず、行き場を失ってしまったのです。
これも「マレーシアあるある」で、この国は交通網はけっこう発達しているのに、いざ利用すると表示がいいかげんでわかりにくい場面が多いのです。代表的なのがクアラルンプールのKLセントラル駅で、空港に行くKLIAエクスプレスは降り口と乗り口がかなり離れているにもかかわらず、普通に表示を見て進むと降り口のほうに誘導されてしまい(悪いことに日本語の表示もある)、乗れません。したがって、空港に向かう人は表示を信じず、駅構内に入ったら、すぐ、左に進んでください。
話を戻します。JBで出国手続きを終えたあともそうで、立派なバスターミナルになっているにもかかわらず、どのバスがどこ行きなのか、表示がわかりにくく、かなり混乱しました。右往左往した結果、当初、予定していたCauseway Link社ではなく、たまたま、みつけたSJE社(星柔快車)のバスに乗り、目的を達したものの、なんで、こんなに面倒臭くしなければいけないのか不思議ですね(バス停の位置がけっこう流動的)。
それでも、そんな苦労も含めて貴重な体験なので、時間がある人は、ぜひ、どうぞ。
ジョホールバルのホテル代が安いのはたしかで、今回、僕が泊まったAmari Johor Bahruはエクスペディア経由で1泊7000円ほどでした。ここは最近、知られるようになったタイ資本の高級ホテルで、駅からもショッピングモールを通って5分ほどですから、今、JBに泊まるならベストだと思います。
シンガポールの中心地でこのクラスのホテルの泊まったら2万円程度はするので、相場は約3分の1。さらに、JBセントラル駅を出て左のほうに進むと庶民的な町になり、こちらなら3000円以下で泊まれるホテルもあります。シンガポールには安宿に分類される宿泊施設はほとんどないので、とにかく節約したいという人はこっちで探してみてください(治安はいわれるほど悪くないです)。
これで移動がスムーズであれば、JBに宿泊するという方法は、たしかに有効です。しかし、現実はやはりそんなに甘くはありませんでした。
ジョホールバルとシンガポールの中心部への主なルートとしては「バス」「タクシー」「鉄道+いろいろ」の3つがあります。もっとも一般的なのはバスで、詳しくはこのあたりを参考にしてください。
■マレーシアのジョホールバルからシンガポールにバスで行く方法
https://tabilife.jp/johor-bahru-singapore-bus-359/
逆方向のほうが報告は多いので、こちらも役に立つと思います。
http://asenavi.com/archives/10290
https://4travel.jp/travelogue/10852265
https://aoitrip.jp/johorbahru
http://video-curation.com/blog/2015/
今回、僕はバスで移動してみました。鉄道も考えたのですが、事前に予約をしておかないと乗れないうえ、シンガポールに入ったところが終着駅なので、そこからバスや地下鉄を乗り継がないと中心地に行けません。そんな面倒臭さから、このルートを通る人の9割以上はバスを利用しています。つまり、妥当な選択だったのですが、実際にはいくつか問題がありました。
JBに泊まってシンガポール観光をする場合、朝に「マレーシア→シンガポール」、夕方から夜にかけて「シンガポール→マレーシア」と移動することになりますが、これはシンガポールに通勤して出稼ぎするマレーシア人の行動と重なってしまい、大渋滞にぶつかります。バスの中もラッシュ状態ですが、両国を繋ぐコーズウェイ(橋ではなく埋め立てた通路)も混雑し、1kmほどしかないのに通過するだけで30分くらいかかりました。
ちなみに、このコーズウェイは原則として自動車と鉄道でしか渡れないはずなのですが、観察していると歩いている人もわずかながらいました。調べてみると、まったく不可能ではないようなので、いろいろ挑戦したい旅行者は試してみてください(ネット上に若干ノウハウが報告されています)。
ラッシュの時間を避けたとしても、このルートはまだまだ問題があります。マレーシア側のチェックはスムーズなのですが、シンガポール側がやけに厳しく、出入国とも1人あたり5分以上かかるのです。しかも、カウンターも3カ所程度しか開けてくれないので、30人来ただけで最後の人は50分以上かかることになります。このあたりの状況は、日々、変わるようで、ネット上のレポートを読むと、そんなに時間がかからなかったとの報告もあるのですが、基本的にシンガポール側はこのルートで出稼ぎに来るマレーシア人を管理下に置きたいと考えているので(一応、冨の流出だし)、「マレーシア側は緩く、シンガポール側は意地悪」という状況は変わらないと思います。
そんなこんなで、JBに泊まってシンガポールの中心街まで行く場合、往復とも移動時間は最短1時間半、混むときは2~3時間かかることになり、あまり実用的とはいえません(感覚としては、東京観光するのに山梨県の甲府あたりに泊まっているイメージでしょうか)。
唯一、可能性があるとしたら、JBセントラル駅とシンガポールの入り口であるウッドランズ駅を結ぶ鉄道のシャトル便を完全予約しておく方法でしょう。マレーシア鉄道公社のサイトでもできるので(http://www.ktmb.com.my/ktmb_ui/)、興味のある人は挑戦してみてください。ただし、長距離列車に比べると予約の条件などが厳しく設定されていて、期間などもかなり絞られ、条件に合わないと弾かれます。なので、いろいろ調べながら、がんばってクリアしてみてください(ちなみに、僕はできませんでした)。鉄道の席さえ確保しておけば、確実に1時間半以内にシンガポールの中心部まで往復できると思います。
というわけで、不満も多々ありますが、それでも、このルートはけっこうおもしろいので、一度、通ってみてはいかがでしょうか。数百円で国境を越えられ、なおかつ、国際関係を如実に感じられるのは貴重な経験です。
■補足情報■
URLを紹介した「マレーシアのジョホールバルからシンガポールにバスで行く方法」は非常にわかりやすいレポートなのですが、僕が混乱したのは、JBで出国手続きをしたあと、エスカレーターで下の階に降りたところでした。目的のバス(このときはQueensStreet行き)がみつからず、行き場を失ってしまったのです。
これも「マレーシアあるある」で、この国は交通網はけっこう発達しているのに、いざ利用すると表示がいいかげんでわかりにくい場面が多いのです。代表的なのがクアラルンプールのKLセントラル駅で、空港に行くKLIAエクスプレスは降り口と乗り口がかなり離れているにもかかわらず、普通に表示を見て進むと降り口のほうに誘導されてしまい(悪いことに日本語の表示もある)、乗れません。したがって、空港に向かう人は表示を信じず、駅構内に入ったら、すぐ、左に進んでください。
話を戻します。JBで出国手続きを終えたあともそうで、立派なバスターミナルになっているにもかかわらず、どのバスがどこ行きなのか、表示がわかりにくく、かなり混乱しました。右往左往した結果、当初、予定していたCauseway Link社ではなく、たまたま、みつけたSJE社(星柔快車)のバスに乗り、目的を達したものの、なんで、こんなに面倒臭くしなければいけないのか不思議ですね(バス停の位置がけっこう流動的)。
それでも、そんな苦労も含めて貴重な体験なので、時間がある人は、ぜひ、どうぞ。
マレーシア旅行情報メモ1:KLIAからジョホールバルへ ― 2018年02月24日 02:19
今年の1月、久しぶりにマレーシアに行き、ジョホールバルからイポーまで南北に縦断してみました。その間、気づいたことを旅行情報メモとしてまとめていきます。なお、すべて個人の感想なので責任はもちません。あくまで自己判断でご利用ください。
今回、羽田空港からの全日空(ANA)便でクアラルンプール入りしたのですが、早朝(6時ごろ)に着いてしまうので、時間を潰す目的から第二の都市ジョホールバルまで移動することにしました。この場合、方法は4つ考えられます。
1、飛行機で移動
2、市内のバスターミナル(TBS)に行きバス移動
3、空港から直接高速バスで移動
4、KLセントラル駅まで行き鉄道で移動
1がもっとも速いのですが、荷物が多いとLCCでもそこそこ高くなってしまううえ(というか、荷物に関する規定をいちいち調べていくのが面倒臭い)、今回はあまり早く着きすぎるのもまずいので却下。逆に4は時間がかかりすぎます(便数も非常に少ない)。そこで2にしようかと思ったのですが、調べているうちに3のルートがあるとわかったので、楽な方法を選びました。
空港(KLIA)に着き、お約束通りスマホ用のSIMを買ってから(下のサイトを参考にDigiにしました)、都市間バスの乗り場を探します。
http://www.da-sola.com/entry/2017/05/03/173000
表示に従い到着ロビーを右方向に進み、ターミナルの端から左に折れるとその先に小さなバスセンターがありました。ここから主要都市へのバスが出ています(クアラルンプール行きもここから)。近くにはコンビニや食堂などもあり、けっこう便利なのですが、全体にローカルな雰囲気が漂い、国際空港の高揚感は一気になくなりますね(笑)。なので、時間待ちをするならロビーまで戻って待機したほうがいいかもしれません。
ジョホールバル行きのバスはYoyoという会社が運行しています。価格などはここを参考にしてください。けっこう人気があるようで直近の便には乗れず、1時間半ほど待って次の便にしました(それもほぼ満席だった)。
http://www.yoyo.my/
マレーシアは高速道路網が発達しているのでバスの旅は快適ですが、休憩は2時間半ほど走った先のYong Peng(永平)のドライブインの1回だけなので、トイレが近い人は水分を控えたほうがいいでしょう。ジョホールバルでは自社ターミナルが終点ではあるものの、その前にメインであるラーキンのバスターミナルに寄るので、そこで降りてください。
問題はここからです。町の中心部(JBセントラル駅)への市バス乗り場はよく変わるうえ、「マレーシアあるある」で表示が不明瞭ですから、とにかくそこらじゅうの人に聞きまくること。3人ぐらいに確認すれば、なんとかたどり着けるはずです(今は写真の赤印を付けたあたりでしたが、これも直前の情報とは違うので、どうなるかわかりません)。なお、ここにいるタクシーはかなり悪質で、外国人には高い値段をふっかけてきますから(ヘタするとバスの20倍以上)、避けたほうがいいと思います。
今回、羽田空港からの全日空(ANA)便でクアラルンプール入りしたのですが、早朝(6時ごろ)に着いてしまうので、時間を潰す目的から第二の都市ジョホールバルまで移動することにしました。この場合、方法は4つ考えられます。
1、飛行機で移動
2、市内のバスターミナル(TBS)に行きバス移動
3、空港から直接高速バスで移動
4、KLセントラル駅まで行き鉄道で移動
1がもっとも速いのですが、荷物が多いとLCCでもそこそこ高くなってしまううえ(というか、荷物に関する規定をいちいち調べていくのが面倒臭い)、今回はあまり早く着きすぎるのもまずいので却下。逆に4は時間がかかりすぎます(便数も非常に少ない)。そこで2にしようかと思ったのですが、調べているうちに3のルートがあるとわかったので、楽な方法を選びました。
空港(KLIA)に着き、お約束通りスマホ用のSIMを買ってから(下のサイトを参考にDigiにしました)、都市間バスの乗り場を探します。
http://www.da-sola.com/entry/2017/05/03/173000
表示に従い到着ロビーを右方向に進み、ターミナルの端から左に折れるとその先に小さなバスセンターがありました。ここから主要都市へのバスが出ています(クアラルンプール行きもここから)。近くにはコンビニや食堂などもあり、けっこう便利なのですが、全体にローカルな雰囲気が漂い、国際空港の高揚感は一気になくなりますね(笑)。なので、時間待ちをするならロビーまで戻って待機したほうがいいかもしれません。
ジョホールバル行きのバスはYoyoという会社が運行しています。価格などはここを参考にしてください。けっこう人気があるようで直近の便には乗れず、1時間半ほど待って次の便にしました(それもほぼ満席だった)。
http://www.yoyo.my/
マレーシアは高速道路網が発達しているのでバスの旅は快適ですが、休憩は2時間半ほど走った先のYong Peng(永平)のドライブインの1回だけなので、トイレが近い人は水分を控えたほうがいいでしょう。ジョホールバルでは自社ターミナルが終点ではあるものの、その前にメインであるラーキンのバスターミナルに寄るので、そこで降りてください。
問題はここからです。町の中心部(JBセントラル駅)への市バス乗り場はよく変わるうえ、「マレーシアあるある」で表示が不明瞭ですから、とにかくそこらじゅうの人に聞きまくること。3人ぐらいに確認すれば、なんとかたどり着けるはずです(今は写真の赤印を付けたあたりでしたが、これも直前の情報とは違うので、どうなるかわかりません)。なお、ここにいるタクシーはかなり悪質で、外国人には高い値段をふっかけてきますから(ヘタするとバスの20倍以上)、避けたほうがいいと思います。
旅行会社は危うい商売、「てるみくらぶ」の破産騒動に関して ― 2017年03月31日 02:18
旅行代理店「てるみくらぶ」の破産によって多くの人が迷惑を受けた。2年ほど前から経営的にはかなりやばい状況だったにもかかわらず、新規受付&入金を繰り返すことでなんとかやりくりしていたようだが、いつか破綻するのはわかっていたのだから、もう少し慎重に会社運営を続けるべきだったと思う。この点、完全に被害者に同情しているものの、一方で、世間一般の観光業界への認識の甘さにはあきれてしまったので、そのことを書きたい。
旅行会社は机と通信設備さえあれば業務ができる。お手軽に創業できる分、だめになるときも早い。これは、10年くらい前の旅行雑誌を探し出してきて、そこに紹介されている旅行代理店のうちの何社が残っているか調べればわかるはずだ。僕個人の経験でいえば、大学時代から40年近くのあいだに20社以上の旅行会社とつきあってきたが、今でも残っているの数社に過ぎない。8割以上は消えているはずで(倒産以外に買収・合併なども含む)、旅行業界とはそういうシビアな世界なのである。
つまり、旅行会社は他の業界より廃業のリスクが高く、いつ潰れてもおかしくはないのだから、そういう前提でつきあうべきだ。「そんなの、危なくて取り引きができないじゃないか!」と憤る気持ちはわかるが、実はリスクの判断はそう難しくない。要するに「他社より安い価格設定」は注意というわかりやすい構造になっている。
旅行商品を構成する足代や宿代は条件によって大きく上下するものの、情報はオープンなので、相場を利用して自分だけ儲けるのは難しい。今はネットで誰でも検索できるから、差別化するのは大変だ。それだけに、サービスで勝てない会社は身銭を切って安売りするしかなく、必然的に経営状況は悪化していく。
そんな綱渡りを続ける旅行会社でも数年は持ちこたえられるから、その間に商品を買った人は、大変、お買い得に旅することができるのだが、ただしそれはラッキーでしかないことを知るべきだろう。このような会社は、早晩、潰れるので、そのタイミングで申し込んでいた人は損をする。わかりやすくいえば「格安旅行会社を利用するのはロシアンルーレットをしているようなもの」なのだから、それなりの覚悟が必要だ。
明らかに相場より低い価格で販売している旅行会社は(「てるみくらぶ」は1~3割安いといわれた)、どう考えても無理してるわけで、それを「リスク込み」と受けとらなかったとしたら、資本主義社会への理解が低いとしかいいようがない。
安い旅行会社はいつか潰れる。だからこそ上手に利用すれば儲かるし、タイミングをミスった人は損をする。その事実は今後も変わらないと思う(もし全員に全額を保証したら旅行代金は値上がりしてしまい、結局、みんなが損をする)。
旅行会社は机と通信設備さえあれば業務ができる。お手軽に創業できる分、だめになるときも早い。これは、10年くらい前の旅行雑誌を探し出してきて、そこに紹介されている旅行代理店のうちの何社が残っているか調べればわかるはずだ。僕個人の経験でいえば、大学時代から40年近くのあいだに20社以上の旅行会社とつきあってきたが、今でも残っているの数社に過ぎない。8割以上は消えているはずで(倒産以外に買収・合併なども含む)、旅行業界とはそういうシビアな世界なのである。
つまり、旅行会社は他の業界より廃業のリスクが高く、いつ潰れてもおかしくはないのだから、そういう前提でつきあうべきだ。「そんなの、危なくて取り引きができないじゃないか!」と憤る気持ちはわかるが、実はリスクの判断はそう難しくない。要するに「他社より安い価格設定」は注意というわかりやすい構造になっている。
旅行商品を構成する足代や宿代は条件によって大きく上下するものの、情報はオープンなので、相場を利用して自分だけ儲けるのは難しい。今はネットで誰でも検索できるから、差別化するのは大変だ。それだけに、サービスで勝てない会社は身銭を切って安売りするしかなく、必然的に経営状況は悪化していく。
そんな綱渡りを続ける旅行会社でも数年は持ちこたえられるから、その間に商品を買った人は、大変、お買い得に旅することができるのだが、ただしそれはラッキーでしかないことを知るべきだろう。このような会社は、早晩、潰れるので、そのタイミングで申し込んでいた人は損をする。わかりやすくいえば「格安旅行会社を利用するのはロシアンルーレットをしているようなもの」なのだから、それなりの覚悟が必要だ。
明らかに相場より低い価格で販売している旅行会社は(「てるみくらぶ」は1~3割安いといわれた)、どう考えても無理してるわけで、それを「リスク込み」と受けとらなかったとしたら、資本主義社会への理解が低いとしかいいようがない。
安い旅行会社はいつか潰れる。だからこそ上手に利用すれば儲かるし、タイミングをミスった人は損をする。その事実は今後も変わらないと思う(もし全員に全額を保証したら旅行代金は値上がりしてしまい、結局、みんなが損をする)。
人魚のミイラ? ― 2016年06月20日 03:00
最近、地域の小さな博物館や美術館を精力的に回っている。意外といろいろな「発見」があっておもしろいものだ。
昨日は久しぶりに新宿歴史博物館に行ってきた。あまり大きくはないものの、戦前戦後の新宿駅周辺の賑わいの様子がそれなりにわかりやすく説明してあるので参考になる。それから、期間限定だと思うのだが、新宿区に縁のある画家佐伯祐三の妻、佐伯米子の絵が数点展示してあったのには興味を惹いた。けっして派手ではないものの(というか超地味)、フランスでも評価されたそうで味があり、悪い作品ではないと思う。このあたりを参考に。
http://chinchiko.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27
あと、いつまであるのかわからないが、一部マニア垂涎の人魚のミイラが展示されている。個人的にはけっこう好きだ(笑)。
問題があるとすれば、ちょっと小さすぎるんだよなあ。「人魚」と主張するからには人間並みの大きさが必要で(それができなかったからコペンハーゲンの人魚姫像は世界三大がっかり※になってしまった)、そのためにはそれなりの原材料を入手しないと立派な都市伝説にはなれません。次を目指す人は、せひ、がんばってほしい。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2009/0312-01.html
※世界三大がっかり
やたら有名なのに実際に現地まで足を運ぶと期待はずれだった名所のこと。この手のものによくあるように3つでは収まらない。一応、挙げておくと
・ブリュッセル(ベルギー)の小便小僧
・コペンハーゲン(デンマーク)の人魚姫
・シンガポールのマーライオン
・シドニー(オーストラリア)のオペラハウス
が古典的。他にローマ(イタリア)の真実の口やルーブルのモナリザを候補にする人もいるみたいだ。どれも「想像より小さい」がポイントのようで、シンガポール政府はそれに怒ったのか(未確認)、もっと大きなマーライオンをつくっちゃった。もともとは現物のうしろにある小さなやつなので、その大きさから往事を想像してほしい(笑)。
個人的には東京渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」なんかはかなりの、がっかり物件だと思う。いつも派手に宣伝するわりにはやたら狭いし、地下なので窓もなくって息がつまりそう。東急グループのような東京を代表する企業がフラッグシップとして運営する施設としては、かなり恥ずかしいと思うのは僕だけなのかなあ(あれでは、ただの倉庫だ!)。
昨日は久しぶりに新宿歴史博物館に行ってきた。あまり大きくはないものの、戦前戦後の新宿駅周辺の賑わいの様子がそれなりにわかりやすく説明してあるので参考になる。それから、期間限定だと思うのだが、新宿区に縁のある画家佐伯祐三の妻、佐伯米子の絵が数点展示してあったのには興味を惹いた。けっして派手ではないものの(というか超地味)、フランスでも評価されたそうで味があり、悪い作品ではないと思う。このあたりを参考に。
http://chinchiko.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27
あと、いつまであるのかわからないが、一部マニア垂涎の人魚のミイラが展示されている。個人的にはけっこう好きだ(笑)。
問題があるとすれば、ちょっと小さすぎるんだよなあ。「人魚」と主張するからには人間並みの大きさが必要で(それができなかったからコペンハーゲンの人魚姫像は世界三大がっかり※になってしまった)、そのためにはそれなりの原材料を入手しないと立派な都市伝説にはなれません。次を目指す人は、せひ、がんばってほしい。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2009/0312-01.html
※世界三大がっかり
やたら有名なのに実際に現地まで足を運ぶと期待はずれだった名所のこと。この手のものによくあるように3つでは収まらない。一応、挙げておくと
・ブリュッセル(ベルギー)の小便小僧
・コペンハーゲン(デンマーク)の人魚姫
・シンガポールのマーライオン
・シドニー(オーストラリア)のオペラハウス
が古典的。他にローマ(イタリア)の真実の口やルーブルのモナリザを候補にする人もいるみたいだ。どれも「想像より小さい」がポイントのようで、シンガポール政府はそれに怒ったのか(未確認)、もっと大きなマーライオンをつくっちゃった。もともとは現物のうしろにある小さなやつなので、その大きさから往事を想像してほしい(笑)。
個人的には東京渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」なんかはかなりの、がっかり物件だと思う。いつも派手に宣伝するわりにはやたら狭いし、地下なので窓もなくって息がつまりそう。東急グループのような東京を代表する企業がフラッグシップとして運営する施設としては、かなり恥ずかしいと思うのは僕だけなのかなあ(あれでは、ただの倉庫だ!)。
日本一のバスターミナルが開業 ― 2016年04月14日 01:58
4月4日に開業したバスタ新宿に行ってみた。
バスタ新宿はJR新宿駅に直結する国内最大級のバスターミナルであり、高速路線バスの発着数は最大で1日1600便以上。24時間営業として計算すると1時間あたり約67便にもなるのだから、たしかに日本一だと思う。また隣には商業施設が入る高層ビル「JR新宿ミライナタワー」も併せてオープンしたので、新宿駅南側は一気に賑やかさを増した。
一応、解説しておくと、バスタ新宿は10年以上の期間をかけて進められてきた新宿駅南口地区基盤整備事業の一環として完成したものだ。このプロジェクトは老朽化していた新宿跨線橋(甲州街道)を通行状態のまま架け替えて道幅を広くするとともに、新たに築いた人工地盤の上にビルを建てて都市機能を強化するという大胆な計画に基づいている。日本のインフラ整備の歴史の中でも燦然と輝く大事業であり、関係者に何度か取材したことのある僕にとっても強い思い入れと大きな期待があった。
ところが、初めて足を踏み入れたバスタ新宿で感じたのは、なんともがっかりした気持ちでしかなかった。僕も高速バスに乗ることはあるので旅行者の視点で眺めてみたところ、とにかく不便だし、「これから旅に出る」という高揚感も味わえない。
理由ははっきりしている。バスターミナルの中にはいっさい商業施設がないからだ。喫茶店や立ち食いそば店はもちろんのこと、コンビニや小さな売店すらなく、あるのは飲料の自動販売機ぐらい。
「そういう機能は周囲の施設が提供するのか」と気を取り直してあたりを散策してみたのが、どうもそうではないらしい。JR新宿ミライナタワーに入る商業施設NEWoMan(※)の4階フロアはバスターミナルと直結しているのに、こじゃれたカフェが2軒あるだけで大半は物販店だ。しかもどういう基準でテナントを選んだのか知らないが、売っているものは「パリ1区に住む女性をイメージ」したワードローブだったり、「英国の伝統的な素材づかいや、ディテールにこだわったモダンでタイムレスなウェア」だったりと、バス旅行者が緊急に必要とするものではない。
じゃあ、バスに乗る前に空腹を感じた人はどうすればいいのかというと、2フロア下のJR新宿駅改札の周辺に飲食エリアが設けられているものの、なんか違うんだよなあ。感じられるコンセプトは「高級、おしゃれ、新しい……」といったあたりで、高速路線バスというローコストの交通手段を選ぶ消費者のニーズ(庶民的、わかりやすい、定番)とは真逆なのだ。
どうしてこんなちぐはぐなものになってしまったのだろうか? 企画・設計段階で綿密なマーケティング調査は行われなかったのか? いろいろ疑問を感じたので調べてみたところ、バスタ新宿の公式サイト(http://shinjuku-busterminal.co.jp/)にある「Q&A」にヒントらしきものがみつかった。
Q:売店はありますか?
A:ございません。
飲料自動販売機をターミナル内7か所に設置しておりますのでご利用ください。
有無を言わせぬ回答から感じられるのは、新宿駅南口地区基盤整備事業における事業者ごとの役割分担だ。おそらくバスターミナルの運営会社は売店や飲食店を併設できない条件になっているのではないか。そうすることで周囲の商業施設と競合しないようにしているのだろう。
もちろん商業施設側が必要な機能を補完してくれればいいのだが、彼らは彼らでバスの利用者だけが客ではないし、少しでも単価を上げたいから「高級、おしゃれ、新しい……」といったコンセプトに走りがちになる。その結果、バスに乗る前に手軽に利用できるような売店や飲食店が生まれなかったのだと思う。
まあ、おとなの事情もいろいろあるだろうから、そのあたりはこれ以上、追求しない。とにかくそういった状況なので、バスタ新宿を利用する人はターミナルに着く前に新宿の町で必要なものを買い揃えたり、腹ごなしをしておくことを強くお勧めする(旧西口ターミナルあたりが便利なので、いったんその付近に寄ってからバスタ新宿に移動すればいい?)。
最後に大胆な予想。今後、バスの利用者が増えていくにつれ「どうしてターミナル内に売店も飲食店もないんだ」といった苦情が殺到すると思う。その結果、しばらく経つとなんらかの方法で近くにコンビニが開業するのではないか。フードコートもできて成田空港の第三ターミナルみたいになればいいなあ……と一介の旅行者は無責任に願うのである。
※NEWoMan
公式サイトはここ。https://www.newoman.jp/
これ、どう思いますか? 外国のメディアを真似たくて英字やイメージ写真を多用するあまり、どのページもわかりにくいし、とにかく全体像がつかめない。なかでも2Fの店については、JR駅の改札内なのか外なのか、いちいちマップをみないとはっきりしないのは致命的だろう。
若いデザイナー(たぶん)がとんがった仕事をすることはよくある。しかし普通はプレゼンの段階で「おとな」が注意し、バランスを保つようにするのが正しいメディアの制作手順だ。なのにそれがまったくできていない点に、バスタ新宿を含めた開発プロジェクトの未熟性を感じる。
バスタ新宿はJR新宿駅に直結する国内最大級のバスターミナルであり、高速路線バスの発着数は最大で1日1600便以上。24時間営業として計算すると1時間あたり約67便にもなるのだから、たしかに日本一だと思う。また隣には商業施設が入る高層ビル「JR新宿ミライナタワー」も併せてオープンしたので、新宿駅南側は一気に賑やかさを増した。
一応、解説しておくと、バスタ新宿は10年以上の期間をかけて進められてきた新宿駅南口地区基盤整備事業の一環として完成したものだ。このプロジェクトは老朽化していた新宿跨線橋(甲州街道)を通行状態のまま架け替えて道幅を広くするとともに、新たに築いた人工地盤の上にビルを建てて都市機能を強化するという大胆な計画に基づいている。日本のインフラ整備の歴史の中でも燦然と輝く大事業であり、関係者に何度か取材したことのある僕にとっても強い思い入れと大きな期待があった。
ところが、初めて足を踏み入れたバスタ新宿で感じたのは、なんともがっかりした気持ちでしかなかった。僕も高速バスに乗ることはあるので旅行者の視点で眺めてみたところ、とにかく不便だし、「これから旅に出る」という高揚感も味わえない。
理由ははっきりしている。バスターミナルの中にはいっさい商業施設がないからだ。喫茶店や立ち食いそば店はもちろんのこと、コンビニや小さな売店すらなく、あるのは飲料の自動販売機ぐらい。
「そういう機能は周囲の施設が提供するのか」と気を取り直してあたりを散策してみたのが、どうもそうではないらしい。JR新宿ミライナタワーに入る商業施設NEWoMan(※)の4階フロアはバスターミナルと直結しているのに、こじゃれたカフェが2軒あるだけで大半は物販店だ。しかもどういう基準でテナントを選んだのか知らないが、売っているものは「パリ1区に住む女性をイメージ」したワードローブだったり、「英国の伝統的な素材づかいや、ディテールにこだわったモダンでタイムレスなウェア」だったりと、バス旅行者が緊急に必要とするものではない。
じゃあ、バスに乗る前に空腹を感じた人はどうすればいいのかというと、2フロア下のJR新宿駅改札の周辺に飲食エリアが設けられているものの、なんか違うんだよなあ。感じられるコンセプトは「高級、おしゃれ、新しい……」といったあたりで、高速路線バスというローコストの交通手段を選ぶ消費者のニーズ(庶民的、わかりやすい、定番)とは真逆なのだ。
どうしてこんなちぐはぐなものになってしまったのだろうか? 企画・設計段階で綿密なマーケティング調査は行われなかったのか? いろいろ疑問を感じたので調べてみたところ、バスタ新宿の公式サイト(http://shinjuku-busterminal.co.jp/)にある「Q&A」にヒントらしきものがみつかった。
Q:売店はありますか?
A:ございません。
飲料自動販売機をターミナル内7か所に設置しておりますのでご利用ください。
有無を言わせぬ回答から感じられるのは、新宿駅南口地区基盤整備事業における事業者ごとの役割分担だ。おそらくバスターミナルの運営会社は売店や飲食店を併設できない条件になっているのではないか。そうすることで周囲の商業施設と競合しないようにしているのだろう。
もちろん商業施設側が必要な機能を補完してくれればいいのだが、彼らは彼らでバスの利用者だけが客ではないし、少しでも単価を上げたいから「高級、おしゃれ、新しい……」といったコンセプトに走りがちになる。その結果、バスに乗る前に手軽に利用できるような売店や飲食店が生まれなかったのだと思う。
まあ、おとなの事情もいろいろあるだろうから、そのあたりはこれ以上、追求しない。とにかくそういった状況なので、バスタ新宿を利用する人はターミナルに着く前に新宿の町で必要なものを買い揃えたり、腹ごなしをしておくことを強くお勧めする(旧西口ターミナルあたりが便利なので、いったんその付近に寄ってからバスタ新宿に移動すればいい?)。
最後に大胆な予想。今後、バスの利用者が増えていくにつれ「どうしてターミナル内に売店も飲食店もないんだ」といった苦情が殺到すると思う。その結果、しばらく経つとなんらかの方法で近くにコンビニが開業するのではないか。フードコートもできて成田空港の第三ターミナルみたいになればいいなあ……と一介の旅行者は無責任に願うのである。
※NEWoMan
公式サイトはここ。https://www.newoman.jp/
これ、どう思いますか? 外国のメディアを真似たくて英字やイメージ写真を多用するあまり、どのページもわかりにくいし、とにかく全体像がつかめない。なかでも2Fの店については、JR駅の改札内なのか外なのか、いちいちマップをみないとはっきりしないのは致命的だろう。
若いデザイナー(たぶん)がとんがった仕事をすることはよくある。しかし普通はプレゼンの段階で「おとな」が注意し、バランスを保つようにするのが正しいメディアの制作手順だ。なのにそれがまったくできていない点に、バスタ新宿を含めた開発プロジェクトの未熟性を感じる。





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