ミャンマー旅行情報メモ1:ビザ免除で何が変わったのか?2019年03月23日 03:21

入出国スタンプ
ミャンマーが魅力的な旅行先であることは早くから伝えられていました。ところが、長く続いた軍事政権が外国人観光客の受け入れに積極的とはいえなかったため、旅をするにはいろんな障壁があったのです。

まず、ビザ取得に5000円くらいかかりました。航空運賃も安いとはいえなかったので、タイやマレーシアに比べると出費が嵩んだのです。さらに、5年ほど前までは入国の条件として300ドル分の強制両替が義務づけられており、1日の食費が10ドル以下で済むこの国でこれだけの大金を使い切るのは大変でした。

そんな「敷居の高い」ミャンマーが2018年10月から日本人向けのツーリストビザを免除することになったのですから、話題になるのは当然です。しかも、正式な決定ではなく、「試行期間は1年間」とアナウンスされていたのですから、その後、どうなるかわからない。実際には今回の措置によって多くの観光収入が得られたようで、2年目以降も継続されるとみられていますが、それでも確証がない以上、このチャンスを逃すわけにはいきません。

そんなわけで、2019年1月4日、僕はヤンゴン国際空港のイミグレーションカウンターの前に並んでいました。「ビザ免除の情報がちゃんと伝わっていなくて揉めるのではないか?」とか「なんやかやと理由をつけて非公式なお金を請求されるのではないか?」といった疑いがなかったわけではないものの、すべて杞憂に終わり、係員はパスポートを簡単にチェックしただけで、あっさり入国を認めてくれたのです。

しかも、ビザなしの国でも記入を求められることが多い入出国カードもなかったので、「滞在中の宿泊先」といった、管理上、重要な情報さえ提出する必要がありません。日本人にとって馴染みの深い渡航先であるタイでは、記入したカードはもちろん、帰りの航空券などもチェックされることがあるので、入国審査はけっこう厳しいものがあります。イミグレ前に長い行列ができることも多く、だからこそ、ミャンマーの「あっさり感」はかなり新鮮でした。

「ずいぶんチェックがぬるいなー」と思いつつ、その日は先にミャンマーに来ていた友人夫婦とおいしいカレー屋で食事をし、夜、ホテルに戻ってから改めてパスポートを確認したところ、意外なことに気づきます。というのも、入国スタンプのところにヤンゴンまでの飛行機の便名がしっかり書き加えられていたからです(写真参照)。入国審査のときには航空券(eチケットの控え)も搭乗券も見せていないので、事前に搭乗者リストが航空会社から届けられ、それを照らし合わせたうえで許可が下りたことになります。出国スタンプにヤンゴンからバンコクに行く便名が記入してあるのも同様で、係員は搭乗券を細かくチェックする様子もなく便名を記入していたから、チェック用のモニターにその情報が表示されていたのでしょう。

つまり、ミャンマーのイミグレーションでは外国からの旅行者を主に「予約の入っている入国と出国の航空券」で管理していることがわかります。これはけっこう賢い方法で、対象者がどんな目的で来たか、一発で判定でき、自己申告に頼るより安全です。

たとえば、入出国のルートが一般的な旅行者と大きく異なれば、要チェックの対象になります。日本人なのに第三国から来て別の第三国に抜けるようなケースがそれにあたり、どう考えてもシンプルな観光目的ではないのですから、それがわかった時点で問い詰め、本当に怪しい人物かどうか判断すればいいのです。

その他、ビザなしの滞在期間は最長1カ月までは認められているものの、通常、そんなに長く観光することはありませんから、ぎりぎりの日程を組んでいるいる人は別の理由があります。あるいは、行きと帰りの航空会社にまったく関連がない場合も怪しいですね(ダミーの航空券かもしれない)。

もちろん、どんなルートやスケジュールであれ、悪いことをしていなければ堂々としていていいのですが、「入出国便の情報」に突っ込みどころがあるような人はイミグレで厳しく追及される可能性ああるので、事前にしっかり準備をしていってください。

最後に、市内への行き方について。ネットでも多くの人が書いているようにシャトルバスが超お勧めです。ターミナルビルを出たら左に歩き、右側の駐車場をチェックしていきます。すると赤い縁取りのバスがみつかるので(大きなルート図が貼ってあるので、すぐわかる)、迷わず乗ってください。料金は500チャット(約35円)と激安。Grab taxiの20分の1くらいなので、利用しない手はありません。ただし、高額紙幣だとお釣りをもらえないことがあるので、1000チャット以下の紙幣を用意しておくことです。走り出したらグーグルマップなどで居場所をチェックし(simは空港で簡単に買えます)、自分のホテルの近くで降りてください。僕はスーレー・スクエアで降りてホテルまで10分ほと歩きましたが、ミャンマーは割と治安がいいので、大きな荷物を引きずりながら移動していても、まったく不安は感じませんでした。

※参考URL
https://tabihack.jp/rgn-town/
https://guchiwo-globe.com/ybs-airport/
https://tabi-engine.com/yangon_airport_bus
https://pakutabi.com/myanmer-airport-bus-yangon/

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