ベトナム、ハノイ旅行情報メモ4:観光の目玉がないのも味?2018年10月25日 04:49

ロンビエン駅から橋を臨む
旧市街を中心に特有のわちゃわちゃ感のあるハノイは、そんな雰囲気を楽しみながら暮らしたり、ちょっとした散策をするには楽しい町です。一方で「観光地としての目玉は何か?」と問われると、ちょっと困りますね。正直、「すごかったなあ」というところはありませんでした。前回、紹介した以外に、一通り回った場所の感想を記します。あくまで一個人の印象なので、その点はご了承ください。

・ホアロー収容所跡
処刑用のギロチンもあり、勉強にはなるものの、元の施設のほんの一部しか残っていないので、迫力には欠けますね。細かい情報ですが、ここの売店は町中よりちょっとだけ安い気がするので、チェックしてみてください。

・オペラハウス
外から見ただけですが、ちゃんとした建築物です。フランスの植民地支配はイギリスに比べると雑だったという印象を受けがちですが、たとえば、アフリカのマリでニジェール川に建設したダムなど(マルカラにあるダムは農業用水の確保に大いに役立っている。竣工から70年以上経っているのに現役なのは立派!)、けっこうちゃんとしたものを造っています。次の橋もそうですね。

・ロンビエン橋
歴史を知っていればそれなりに感動します。ひとつだけ、たぶん誰も書いていない大発見を。橋は中央が鉄道で、その左右にバイク用の車道と仮設の歩道があります(ぎりぎり1人しか歩けず、しかも公的に許可されたものかどうかは不明)。そのバイク道路が、ベトナムでは逆の左側通行なんですよね。侵入経路の関係でそうなってしまうみたいなのですが、ちょっとおもしろい。

・ロンビエン駅
むしろこっちのほうがお勧めです。列車はあまり来ないのに常に数十人がそこにいるし、売店と小さな祠があり、全体に漂う「ぬるい」感覚がいいんですよね。旅行作家の下川裕治さんの著書でも何度か紹介されています。
※上の写真は駅からのロンビエン橋。線路は歪んでるし、なぜ、人が線路の上を歩いているのかは謎です(一応、歩道もあるのに)。

・セントジョセフ教会(ハノイ大教会)
ヨーロッパなら見過ごしそうだが、アジアでは貴重。それだけかなあ(笑)。近くにハノイではよく知られたスーパーマーケットがあり、ベトナム産のコシヒカリを大量に売っています(本物かどうかはわからないが、最近、ハノイではジャポニカ米が大人気)。なお、上階にあるお土産コーナーはそんなに安くないです。

・ベトナム軍事歴史博物館
いろいろな意味で訪れるべきなのはここくらいかなあ。あの時代の兵器が間近で見られるし、それを囲む無関心な現代ベトナム人の様子も時代を感じさせます(それが歴史なので、悪いとは決めつけられません)。

・ベトナム国立歴史博物館
考古学的な資料は、ちゃんと見ると勉強になります。特にチャンパ時代の出土品は他ではなかなか見られません。道路を隔てた別館には、ベトナムの植民地時代における抵抗運動や独立に関する展示があります。展示内容には細かいところで誤りも多いとの指摘がありますが、「流れ」を知るうえでは貴重な博物館ではないでしょうか。

・ハノイ美術博物館
建物はそれなりに歴史的価値はあり。いくつか興味深い作品はあるものの、ベトナムの美術史が明確にわかるわけではなく、微妙かなあ。でも、スタッフの一生懸命さは伝わってくるので、割とお勧めです。

・ハノイ警察博物館
入場料が無料のわりには充実した博物館です。「警察」という視点であるものの、ハノイの歴史がよくわかる。売店にもけっこうおもしろそうなものがありました。

・ドンスアン市場
ガイドブックには必ず載っているし、一度は訪れたほうがいいのでしょうが、収穫は少ないですねえ。厳しく言っちゃえば、「Tシャツ屋」の集合体です(笑)。ただし、市場の周囲には個性的な商店街が多いので(食材とかお菓子とかドライフルーツとか)、街歩きの拠点にはなります。

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