タイ、バンコク旅行情報メモ5:寝台車でチェンマイまで足を伸ばそう ― 2019年11月12日 00:39
タイ第2の都市チェンマイは、バンコクとは異なる文化をもつ北部、旧ラーンナー王国の都だったことから、何度かこの国を訪れた人にとって、一度は行ってみたい町だと思います。実際には古都という趣には欠ける近代的な大都市ではあるものの、それでも、どことなく流れる時間はバンコクよりもゆったりしており、さらにナイトバザールやナイトマーケットと称される夜市の賑やかさは楽しく、散策したり食事したりといった旅の楽しみは、こっちのほうが味わえます。
チェンマイへの行き方は、バンコクから飛行機に乗るのがもっとも簡単です。メジャーエアラインからLCCまでたくさんの便があり、安いときには2000円台というびっくり価格! 1時間ほどで着くうえ、チェンマイ空港は町の中心部から近いので(クルマで15分程度)、常識的に考えたら、この選択肢しかありません。
しかし、僕があえて薦めるのは鉄道です。10時間以上かかるものの、これがなかなか味わい深い。日本ではあまり乗れなくなってしまった寝台車を体験できるだけでなく、2等エアコン車(昔のA寝台に相当)なら料金も3000円程度で済みます。
今回、僕が利用したのは、バンコクのフアランポーン駅を夜10時に出る列車でした。その前の2本のほうが等級は上で所要時間も短いのですが、速く着きすぎるんだよなあ。ホテルのチェックインを考えるなら最終便がちょうどよく、しかもちょっと安いです。
列車番号(種別)/バンコク発-チェンマイ着(所要時間)
007(Special Express)/08:30-19:30(11:00)
109(Rapid)/13:45-04:05(14:20)
009(Special Express)/18:10-07:15(13:05)
013(Special Express)/19:35-08:40(13:05)
051(Express)/22:00-12:10(14:10)
この列車を利用する場合、夕方、バンコクに着く飛行機なら、そのまま直行しても間に合います。スワンナプーム空港からの列車で終点まで行かず、マッカサン駅で降り、近くのアソーク駅で地下鉄に乗り換えれば、すぐ。途中にはエレベーターやエスカレーター、専用通路も用意されているので、多少、荷物があっても大丈夫です。
ところで、現在、タイの列車の中ではお酒を飲むことができず、フアランポーン駅構内でも売っていません。なので「出発前にビールでも飲みながら何か食べたい」という人は、駅の正面を背に左側に見えるコンビニあたりの食堂街に行ってください。駅前という立地のわりには安く、サービスのいい店が多いです(僕はSupaという店に入りました。おばちゃんが親切だった)。
さて、時間になったら列車に乗り込みましょう。2等エアコン車は、一番、手前の最後尾の車両で、連結部近くに専用の車掌が夜通しいますから、安心です。寝台車を利用する客のほとんどは欧米人旅行者なので(しかもリピーターが多い)、すぐに打ち解けられるはず。あとは寝ていれば、翌日の昼にはチェンマイに着きます(1~2時間は遅れる)。
少し気になったのは、線路の敷き方ですかねえ。途中、割と深い山地を通るのですが、日本のようにしっかり土木工事をしている様子はなく、土が剥き出しの斜面にそのままレールを置いたようなところも多く、大雨が来たら流されてしまうのではないかと心配してしまいました。それを除けば、やっぱり寝ながら移動できるのは快適。チェンマイに行くときには、また利用したいですね。
追加情報!
チェンマイでホテルに迷ったら、ドゥアンタワンホテルを強力に薦めます。飲食店や物販店が多い中心地に位置するだけでなく、部屋もプールもかなり広い。それでいて価格は日本のビジネスホテルレベルです。そして一番のポイントは朝食でしょう。タイ、中華、西洋料理と充実しているのに加え、特筆すべきはムスリムコーナー。カレーが3種類ほどあり、そのどれもが驚くほどおいしく、個人的には「我が人生におけるベストカレー」でした。調理人が変わらない限り、最高のカレーが楽しめるどころか、はっきりいって食い過ぎます(笑)。ちなみに、このホテル名って、タイ語でdowntownを表しているのだと思います。合ってる?
チェンマイへの行き方は、バンコクから飛行機に乗るのがもっとも簡単です。メジャーエアラインからLCCまでたくさんの便があり、安いときには2000円台というびっくり価格! 1時間ほどで着くうえ、チェンマイ空港は町の中心部から近いので(クルマで15分程度)、常識的に考えたら、この選択肢しかありません。
しかし、僕があえて薦めるのは鉄道です。10時間以上かかるものの、これがなかなか味わい深い。日本ではあまり乗れなくなってしまった寝台車を体験できるだけでなく、2等エアコン車(昔のA寝台に相当)なら料金も3000円程度で済みます。
今回、僕が利用したのは、バンコクのフアランポーン駅を夜10時に出る列車でした。その前の2本のほうが等級は上で所要時間も短いのですが、速く着きすぎるんだよなあ。ホテルのチェックインを考えるなら最終便がちょうどよく、しかもちょっと安いです。
列車番号(種別)/バンコク発-チェンマイ着(所要時間)
007(Special Express)/08:30-19:30(11:00)
109(Rapid)/13:45-04:05(14:20)
009(Special Express)/18:10-07:15(13:05)
013(Special Express)/19:35-08:40(13:05)
051(Express)/22:00-12:10(14:10)
この列車を利用する場合、夕方、バンコクに着く飛行機なら、そのまま直行しても間に合います。スワンナプーム空港からの列車で終点まで行かず、マッカサン駅で降り、近くのアソーク駅で地下鉄に乗り換えれば、すぐ。途中にはエレベーターやエスカレーター、専用通路も用意されているので、多少、荷物があっても大丈夫です。
ところで、現在、タイの列車の中ではお酒を飲むことができず、フアランポーン駅構内でも売っていません。なので「出発前にビールでも飲みながら何か食べたい」という人は、駅の正面を背に左側に見えるコンビニあたりの食堂街に行ってください。駅前という立地のわりには安く、サービスのいい店が多いです(僕はSupaという店に入りました。おばちゃんが親切だった)。
さて、時間になったら列車に乗り込みましょう。2等エアコン車は、一番、手前の最後尾の車両で、連結部近くに専用の車掌が夜通しいますから、安心です。寝台車を利用する客のほとんどは欧米人旅行者なので(しかもリピーターが多い)、すぐに打ち解けられるはず。あとは寝ていれば、翌日の昼にはチェンマイに着きます(1~2時間は遅れる)。
少し気になったのは、線路の敷き方ですかねえ。途中、割と深い山地を通るのですが、日本のようにしっかり土木工事をしている様子はなく、土が剥き出しの斜面にそのままレールを置いたようなところも多く、大雨が来たら流されてしまうのではないかと心配してしまいました。それを除けば、やっぱり寝ながら移動できるのは快適。チェンマイに行くときには、また利用したいですね。
追加情報!
チェンマイでホテルに迷ったら、ドゥアンタワンホテルを強力に薦めます。飲食店や物販店が多い中心地に位置するだけでなく、部屋もプールもかなり広い。それでいて価格は日本のビジネスホテルレベルです。そして一番のポイントは朝食でしょう。タイ、中華、西洋料理と充実しているのに加え、特筆すべきはムスリムコーナー。カレーが3種類ほどあり、そのどれもが驚くほどおいしく、個人的には「我が人生におけるベストカレー」でした。調理人が変わらない限り、最高のカレーが楽しめるどころか、はっきりいって食い過ぎます(笑)。ちなみに、このホテル名って、タイ語でdowntownを表しているのだと思います。合ってる?
タイ、バンコク旅行情報メモ4:深刻なドラッグ問題をわかりやすく解説? ― 2019年07月14日 02:39
BTSエカマイ駅近くにあるサイエンス教育センター(Science Center for Education)はタイを代表する科学博物館で、ところどころに予算的な厳しさは見られるものの、子供たちへの教育効果を考えた「がんばった展示」は評価できると思います。なかでも「なるほど」と新たな発見をさせてくれるのが麻薬や違法ドラッグの問題をわかりやすく解説してくれるコーナー。日本ではひとくくりにされそうな個々の薬物に関して、概要・効果・身体への影響・実物(模型?)をそれぞれていねいに紹介しており、かなり勉強になります。もっとも、あまりに詳しすぎることから、「これって、やりたい人にとっても有効な情報なのでは?」と邪推してしまうほどではありますが(笑)。
興味深いといえば、コーナーの入り口で流されているアニメがかなりぶっ飛んでいます。登場するのは中学生くらいの男女で、女の子のほうが魔女みたいな人にだまされて怪しいクスリを体験させられてしまうのです。それを男の子が発見し、助けたところで「こうならないように、みなさん正しい知識を持ちましょう」と忠告されるのですが、冷静に考えると、この時点ですでに女の子はヤバいものを体験しちゃっているわけで、もっと早く救ってあげたことにしたほうがよかったんじゃないかなあ(日本だったら大問題になりそうです)。
こんな内容になったのはタイ当局のチェックが緩いせいではなく、違法ドラッグ問題が本当に深刻だからなのではないかと思います。つまり、「一度はやってしまった人」が国民の大半を占めるほどに蔓延しているからこそ、スタート地点が後退しているのではないでしょうか。
さらに「タイっぽいなあ」と感じたのが、「違法ドラッグをやるとこんな非現実的な感覚に陥ります」と体験させる展示です。通路を囲むカラフルな円筒と円盤が回転することによりビックリハウスのように平衡感覚が失われ、吐き気さえするほど。施設側としては「こんな異常な感じがするのは毒性が高いクスリだからです」と強調したいのだと思いますが、期待通りになっているのかなあ。見かけた限り、現地の人はみんなアトラクション気分でを楽しんでおり、注ぎ込んだ予算のわりには教育効果があるようには思えませんでした。
そんなところも含め、日本と違う感覚で世界の違法ドラッグ事情を学ぶにはいい機会ですから、バンコクで時間を持てあました人は、ぜひ一度、足を運んでみてください。とりあえず、入場料以上には楽しめる施設です。
興味深いといえば、コーナーの入り口で流されているアニメがかなりぶっ飛んでいます。登場するのは中学生くらいの男女で、女の子のほうが魔女みたいな人にだまされて怪しいクスリを体験させられてしまうのです。それを男の子が発見し、助けたところで「こうならないように、みなさん正しい知識を持ちましょう」と忠告されるのですが、冷静に考えると、この時点ですでに女の子はヤバいものを体験しちゃっているわけで、もっと早く救ってあげたことにしたほうがよかったんじゃないかなあ(日本だったら大問題になりそうです)。
こんな内容になったのはタイ当局のチェックが緩いせいではなく、違法ドラッグ問題が本当に深刻だからなのではないかと思います。つまり、「一度はやってしまった人」が国民の大半を占めるほどに蔓延しているからこそ、スタート地点が後退しているのではないでしょうか。
さらに「タイっぽいなあ」と感じたのが、「違法ドラッグをやるとこんな非現実的な感覚に陥ります」と体験させる展示です。通路を囲むカラフルな円筒と円盤が回転することによりビックリハウスのように平衡感覚が失われ、吐き気さえするほど。施設側としては「こんな異常な感じがするのは毒性が高いクスリだからです」と強調したいのだと思いますが、期待通りになっているのかなあ。見かけた限り、現地の人はみんなアトラクション気分でを楽しんでおり、注ぎ込んだ予算のわりには教育効果があるようには思えませんでした。
そんなところも含め、日本と違う感覚で世界の違法ドラッグ事情を学ぶにはいい機会ですから、バンコクで時間を持てあました人は、ぜひ一度、足を運んでみてください。とりあえず、入場料以上には楽しめる施設です。
タイ、バンコク旅行情報メモ3:辛くてパクチーな「タイごはん」の今 ― 2019年06月22日 02:53
日本人がタイ料理に抱くイメージは「とにかく辛い&パクチーの香り」に尽きると思います。
僕が初めてバンコクに行ったのは30年ほど前ですが、そのときはたしかにそうでした。観光客相手の気軽なカフェレストランで食べた「あまり辛くないです」と説明書きされたカレーですら激辛だったし、現地の人しか行かないような食堂で出てきた炒めものは全体の5分の1くらいが「緑色の超辛いヤツ」プリッキーヌ(タイ特産の唐辛子)。二口が限界で、「この国では唐辛子はスパイスではなく具なのか!」と驚いたものです。また、パクチーも隠し味程度ではなく、料理の上にバサバサとかかってましたね。個人的には辛いものもパクチーも嫌いではなかったのでいろいろ挑戦しましたが、それでも「タイ料理は手強い」と思ったのはたしかです。
ちなみに、これは僕だけの意見ではなく、そのころタイを旅した人と話をすると、だいたい似たような感想でした。そして、そんな個性的なところが魅力だったのです。タイ料理は、ただ辛いだけでなく、味付けなど「調理の組み立て」がしっかりしており、その点が認められると、アメリカでもヨーロッパでもタイ・レストランが増えていきました(ニューヨークで行きましたが、味はかなり本格的でした)。
その後、何度かタイを訪れたときにも辛くて香りの立つタイ料理は僕を楽しませてくれました。庶民的な店からけっこう高級なレストランまで、かなりの種類のメニューを口にしてきたはずです。
ところが、今年(2019年)1月、久しぶりにバンコクに滞在したとき、なんか変な気分だったのです。旅行中は気づかなかったのですが、帰国後にこう思いました。
「あれ、全然、辛いもの食べてない」
旅行中に口にしたものはほとんどがタイ料理です。大好きなグリーンカレーは有名店をハシゴしているし、その他、代表的なメニューはだいたい食べていました。なのに、どれも辛かった印象がないし、パクチーも隠し味程度にしか使ってなかったのです。
それからは意識して辛そうなものを探したのですが、正直言って「激辛」はなく、せいぜい「中辛」か、多くは「ちょい辛」程度。どうしたんだタイ料理!
もちろん、僕だけの狭い経験で決めつけることはできないのですが、ただ、タイで食べるものが昔ほど辛くなくなっているのは事実だと思います。少なくともフードコートレベルの店では、辛さを感じない料理がほとんどです。これには2つの理由があると思います。
1、社会の高度化・都会化などが進むにつれて料理がマイルドになってきている。
2、同時に食の多様化が進み、伝統的な辛い料理の存在感が薄まっている。
1は、本来、辛いメニューであるタイカレーですら甘口になってきていることでわかります。また、今のバンコクでは欧風料理や和食(主に日本のレストランチェーン)、他のアジアの料理(ベトナムやシンガポールの料理が多い)が普通に食べられているので、タイ料理の味付けもグローバルな方向に引っ張られているのではないでしょうか。
そういえば「世界一おいしい料理」に選ばれたとして(実は誤報&誤解です)人気が急浮上しているマッサマンカレーは、もともとあまり辛くないので、この流行もタイ料理のマイルド化に拍車をかけているのかもしれません。
先日、タイの東北地方(イサーン)と共通した料理体系をもつラオスのビエンチャンに行ったところ、急激な社会の変化も都会化も進んでいないこの国では多くの料理がちゃんと辛く、なんだかうれしくなってしまいました。となると、タイでも地方に行けば、まだまだ伝統的な料理が食べられそうで、新たな旅の目標ができた気分です。
……と、ここまで書いて、検証のため北タイで最大の都市チェンマイに行ってきました。その結果は、やばり同じでしたね。確実に辛いものは少なくなっている。以下、バンコクでの経験も含めて料理ごとに報告します。
●タイカレー
これは本当に辛くなくなりました。地元の人が多い店でも辛い料理であることを忘れるほど。旅行者相手のところでは「スパイシー?」「イエス、ベリースパイシー!」と注文したとしても、結果は「ちょい辛」です(笑)。
●炒麺系
主にパッタイですね。これは生唐辛子を具材に入れることがあるので、それを口にすれば辛いです。しかし、味付けはかなりマイルドになっているケースが多いですね。そのせいで、全体的なバランスが崩れているように思います。
●汁麺系
もともと辛くはせず、食べる人が自分の好みで調味料を足すシステムなので、適度に辛くすることができます。そういう意味では味は変わっていないのですが、地元の人が食べるところを観察していると、昔のようにアレンジする人は少なく、ほぼ辛みなしの人も大勢いました。どうしたんだ?
●おかず類
タイ料理のルールが完全にわかっているわけではないので、もしかするともっと辛いメニューがあるのかもしれませんが、町中の小さいレストランやフードコートで食べる限り、辛くて完食できなかったものはまったくありませんでした。パクチーも遠くに感じる程度。タイ国内で食べるおかず類の大半は、日本を含めたアジア人にとって「普通においしく食べられる料理」です。
追記
パクチーについては、あるテレビ番組の「パクチー嫌いのタイ人はどうやって暮らしているのか?」という内容のレポートで、こんなふうに報告されていました。
「タイ料理でパクチーを使うのは一部なのでそんなに問題はない」
実際、町中の飲食店で生パクチーを具材として大量にかけているケースほとんどなく、基本的にはハーブのひとつとして香り付けに使う程度です。それなのに未だに日本で誤解が多いのは、「パクチー好き=グローバルな人材」と思われているせいでしょうか。もちろん、そんなことはなく、パクチーを口いっぱいにほおばるような人は世界的には稀少人種です(タイでも見たことがありません)。
僕が初めてバンコクに行ったのは30年ほど前ですが、そのときはたしかにそうでした。観光客相手の気軽なカフェレストランで食べた「あまり辛くないです」と説明書きされたカレーですら激辛だったし、現地の人しか行かないような食堂で出てきた炒めものは全体の5分の1くらいが「緑色の超辛いヤツ」プリッキーヌ(タイ特産の唐辛子)。二口が限界で、「この国では唐辛子はスパイスではなく具なのか!」と驚いたものです。また、パクチーも隠し味程度ではなく、料理の上にバサバサとかかってましたね。個人的には辛いものもパクチーも嫌いではなかったのでいろいろ挑戦しましたが、それでも「タイ料理は手強い」と思ったのはたしかです。
ちなみに、これは僕だけの意見ではなく、そのころタイを旅した人と話をすると、だいたい似たような感想でした。そして、そんな個性的なところが魅力だったのです。タイ料理は、ただ辛いだけでなく、味付けなど「調理の組み立て」がしっかりしており、その点が認められると、アメリカでもヨーロッパでもタイ・レストランが増えていきました(ニューヨークで行きましたが、味はかなり本格的でした)。
その後、何度かタイを訪れたときにも辛くて香りの立つタイ料理は僕を楽しませてくれました。庶民的な店からけっこう高級なレストランまで、かなりの種類のメニューを口にしてきたはずです。
ところが、今年(2019年)1月、久しぶりにバンコクに滞在したとき、なんか変な気分だったのです。旅行中は気づかなかったのですが、帰国後にこう思いました。
「あれ、全然、辛いもの食べてない」
旅行中に口にしたものはほとんどがタイ料理です。大好きなグリーンカレーは有名店をハシゴしているし、その他、代表的なメニューはだいたい食べていました。なのに、どれも辛かった印象がないし、パクチーも隠し味程度にしか使ってなかったのです。
それからは意識して辛そうなものを探したのですが、正直言って「激辛」はなく、せいぜい「中辛」か、多くは「ちょい辛」程度。どうしたんだタイ料理!
もちろん、僕だけの狭い経験で決めつけることはできないのですが、ただ、タイで食べるものが昔ほど辛くなくなっているのは事実だと思います。少なくともフードコートレベルの店では、辛さを感じない料理がほとんどです。これには2つの理由があると思います。
1、社会の高度化・都会化などが進むにつれて料理がマイルドになってきている。
2、同時に食の多様化が進み、伝統的な辛い料理の存在感が薄まっている。
1は、本来、辛いメニューであるタイカレーですら甘口になってきていることでわかります。また、今のバンコクでは欧風料理や和食(主に日本のレストランチェーン)、他のアジアの料理(ベトナムやシンガポールの料理が多い)が普通に食べられているので、タイ料理の味付けもグローバルな方向に引っ張られているのではないでしょうか。
そういえば「世界一おいしい料理」に選ばれたとして(実は誤報&誤解です)人気が急浮上しているマッサマンカレーは、もともとあまり辛くないので、この流行もタイ料理のマイルド化に拍車をかけているのかもしれません。
先日、タイの東北地方(イサーン)と共通した料理体系をもつラオスのビエンチャンに行ったところ、急激な社会の変化も都会化も進んでいないこの国では多くの料理がちゃんと辛く、なんだかうれしくなってしまいました。となると、タイでも地方に行けば、まだまだ伝統的な料理が食べられそうで、新たな旅の目標ができた気分です。
……と、ここまで書いて、検証のため北タイで最大の都市チェンマイに行ってきました。その結果は、やばり同じでしたね。確実に辛いものは少なくなっている。以下、バンコクでの経験も含めて料理ごとに報告します。
●タイカレー
これは本当に辛くなくなりました。地元の人が多い店でも辛い料理であることを忘れるほど。旅行者相手のところでは「スパイシー?」「イエス、ベリースパイシー!」と注文したとしても、結果は「ちょい辛」です(笑)。
●炒麺系
主にパッタイですね。これは生唐辛子を具材に入れることがあるので、それを口にすれば辛いです。しかし、味付けはかなりマイルドになっているケースが多いですね。そのせいで、全体的なバランスが崩れているように思います。
●汁麺系
もともと辛くはせず、食べる人が自分の好みで調味料を足すシステムなので、適度に辛くすることができます。そういう意味では味は変わっていないのですが、地元の人が食べるところを観察していると、昔のようにアレンジする人は少なく、ほぼ辛みなしの人も大勢いました。どうしたんだ?
●おかず類
タイ料理のルールが完全にわかっているわけではないので、もしかするともっと辛いメニューがあるのかもしれませんが、町中の小さいレストランやフードコートで食べる限り、辛くて完食できなかったものはまったくありませんでした。パクチーも遠くに感じる程度。タイ国内で食べるおかず類の大半は、日本を含めたアジア人にとって「普通においしく食べられる料理」です。
追記
パクチーについては、あるテレビ番組の「パクチー嫌いのタイ人はどうやって暮らしているのか?」という内容のレポートで、こんなふうに報告されていました。
「タイ料理でパクチーを使うのは一部なのでそんなに問題はない」
実際、町中の飲食店で生パクチーを具材として大量にかけているケースほとんどなく、基本的にはハーブのひとつとして香り付けに使う程度です。それなのに未だに日本で誤解が多いのは、「パクチー好き=グローバルな人材」と思われているせいでしょうか。もちろん、そんなことはなく、パクチーを口いっぱいにほおばるような人は世界的には稀少人種です(タイでも見たことがありません)。
タイ、バンコク旅行情報メモ2:ワット・パクナムついでに1駅だけの鉄道旅 ― 2019年05月15日 02:35
最近のバンコクで「映える」スポットといえば、写真のページ(http://www.ne.jp/asahi/happy/golucky/photopage.htm)でも紹介しているタラート・ロッファイ・ラチャダーとワット・パクナムでしょう。今回の旅ではそういった人気の場所も回ってみようと思っていたので、ここではワット・パクナムを訪れたときに気づいたことをいくつか書きます。
まず、行き方ですが、複数のガイドブックを確認したところ、『地球の歩き方 バンコク』(2018-19年版)がいちばんわかりやすかったのはさすが。おさらいしておくと、BSTのタラットプルー駅(Talat Phlu)まで行き、2番出口で地上に降りたら、そこで赤いソンテオ(小型トラックの荷台を客席にしたバス)を待ちます。15分以内に来ると思うので、一応、「ワット・パクナム?」と確認してから乗ってください。あとは終点まで20分ほどです(心配ならグーグルマップで経路の確認を)。料金30バーツは、降りてから運転手のとこに行って支払います。
ここからは案内があるし、日本人女性もたくさんいるので迷うことはないと思います。補足しておきますと、寺の敷地らしきところに入ったら「右・左」と進めば、例の部屋(http://www.ne.jp/asahi/happy/golucky/P3110886xxx.jpg)のある建物に着くはずです。エレベーターは止まっていることが多いので、がんばって最上階まで階段を昇ってください。
寺院としての価値はよくわからないものの、ビジュアル的には美しいので、個人的には割と満足できましたね。今は日本人御用達になっていまずが、この流れだと、すぐに韓国人や中国人が殺到するので、早めに訪れたほうがいいと思います。
ワット・パクナムは観光客からもいっさい入場料を取らない太っ腹の経営方針です。それにもかかわらず、次々と新施設を増築中なのは、何か太い資金源でももっているのでしょうか。今は巨大な仏像を建設しており、鉄鋼の骨組みを観察できるのは貴重な体験だと思います。
帰りは来た道を戻り、セブンイレブンのところで待っていると(降りたところより少し先)、車庫で折り返した赤いソンテオがやって来ます。そのままBSTの駅まで行ってもいいですし、もうちょっとタイのディープなところを覗きたければ、手前にあるタイ国鉄のタラットプルー駅で降りてみてください(踏切があるので、そこで運転手に合図すれば止めてくれます)。
ここを走っているのは「線路の上まで売り場がある」で有名なメークロン市場方向に進むマイナーな路線なのですが、バンコク近郊は通勤・通学需要があるので、そこそこ本数があります。したがって、駅で上りのウォンウェイヤイ駅(Wongwian Yai)行きの出発時刻を確認したら、窓口で乗車券を買ってください(閉まっていても強引に開ければ大丈夫)。料金は1駅分、わずか10円ほど(3バーツ)なのに、コンピュータでプリントした立派なチケットをくれるので、記念になります。
あとは出発まで、まさに庶民の街という感じの周辺を散策し、多少、遅れて到着するであろう列車に乗り込めば、タイのローカル線の雰囲気を充分に味わえます。保線が緩いので思いっきり揺れるのも旅情ですね。乗客もBSTに比べると濃く、数分間の短い旅でもけっこう感動できます。
終着のウォンウェイヤイ駅はフアランポーン駅などと並ぶ「バンコクを代表する鉄道駅」のひとつなのに、知らないでいるとみつけられずに通り過ぎてしまうほど小さく、のどかな場所です。最近は、そのマイナーぶりが受けて観光スポットのひとつになっているほど。たしかに、ホームと食堂街が一体となった風景は一見の価値があります。
そんな雰囲気を楽しんだら、駅を出て右手に進めば徒歩10分ほどでBSTのウォンウェイヤイ駅に着きます。そこからは現実世界に戻り(笑)、帰路に就いてください。ワット・パクナムと合わせても、3時間ほどのミニツアーを楽しめるはずです。
まず、行き方ですが、複数のガイドブックを確認したところ、『地球の歩き方 バンコク』(2018-19年版)がいちばんわかりやすかったのはさすが。おさらいしておくと、BSTのタラットプルー駅(Talat Phlu)まで行き、2番出口で地上に降りたら、そこで赤いソンテオ(小型トラックの荷台を客席にしたバス)を待ちます。15分以内に来ると思うので、一応、「ワット・パクナム?」と確認してから乗ってください。あとは終点まで20分ほどです(心配ならグーグルマップで経路の確認を)。料金30バーツは、降りてから運転手のとこに行って支払います。
ここからは案内があるし、日本人女性もたくさんいるので迷うことはないと思います。補足しておきますと、寺の敷地らしきところに入ったら「右・左」と進めば、例の部屋(http://www.ne.jp/asahi/happy/golucky/P3110886xxx.jpg)のある建物に着くはずです。エレベーターは止まっていることが多いので、がんばって最上階まで階段を昇ってください。
寺院としての価値はよくわからないものの、ビジュアル的には美しいので、個人的には割と満足できましたね。今は日本人御用達になっていまずが、この流れだと、すぐに韓国人や中国人が殺到するので、早めに訪れたほうがいいと思います。
ワット・パクナムは観光客からもいっさい入場料を取らない太っ腹の経営方針です。それにもかかわらず、次々と新施設を増築中なのは、何か太い資金源でももっているのでしょうか。今は巨大な仏像を建設しており、鉄鋼の骨組みを観察できるのは貴重な体験だと思います。
帰りは来た道を戻り、セブンイレブンのところで待っていると(降りたところより少し先)、車庫で折り返した赤いソンテオがやって来ます。そのままBSTの駅まで行ってもいいですし、もうちょっとタイのディープなところを覗きたければ、手前にあるタイ国鉄のタラットプルー駅で降りてみてください(踏切があるので、そこで運転手に合図すれば止めてくれます)。
ここを走っているのは「線路の上まで売り場がある」で有名なメークロン市場方向に進むマイナーな路線なのですが、バンコク近郊は通勤・通学需要があるので、そこそこ本数があります。したがって、駅で上りのウォンウェイヤイ駅(Wongwian Yai)行きの出発時刻を確認したら、窓口で乗車券を買ってください(閉まっていても強引に開ければ大丈夫)。料金は1駅分、わずか10円ほど(3バーツ)なのに、コンピュータでプリントした立派なチケットをくれるので、記念になります。
あとは出発まで、まさに庶民の街という感じの周辺を散策し、多少、遅れて到着するであろう列車に乗り込めば、タイのローカル線の雰囲気を充分に味わえます。保線が緩いので思いっきり揺れるのも旅情ですね。乗客もBSTに比べると濃く、数分間の短い旅でもけっこう感動できます。
終着のウォンウェイヤイ駅はフアランポーン駅などと並ぶ「バンコクを代表する鉄道駅」のひとつなのに、知らないでいるとみつけられずに通り過ぎてしまうほど小さく、のどかな場所です。最近は、そのマイナーぶりが受けて観光スポットのひとつになっているほど。たしかに、ホームと食堂街が一体となった風景は一見の価値があります。
そんな雰囲気を楽しんだら、駅を出て右手に進めば徒歩10分ほどでBSTのウォンウェイヤイ駅に着きます。そこからは現実世界に戻り(笑)、帰路に就いてください。ワット・パクナムと合わせても、3時間ほどのミニツアーを楽しめるはずです。
タイ、バンコク旅行情報メモ1:最近、ハマっているエリアについて ― 2019年05月04日 03:03
タイのバンコクに、何回、行ったか数えてみたところ、今年3月の訪問で6回目でした。もっとも、そのうちいくつかは「仕事で一泊だけ」といった駆け足だったので、じっくり町歩きができたのは4回ぐらいでしょうか。
僕は旅をするとき、宿泊地にはかなりこだわります。空港や鉄道駅へのアクセスを考えるのはもちろん、けっこう面倒くさがりなので「ホテルの周囲だけで生活できるところ」であるのも重要です。できれば、徒歩圏内で済ましたいので、毎回、かなり真剣に探します。
そんな視点でバンコクでも何か所かに泊まってみた結果、最近、気に入っているのがBTSサパーンタクシン駅の周辺です。観光客が多いエリアでは南の端になるため、以前はその利便性に気づかなかったのですが、実際に拠点にしてみると超便利&快適。なので、今はここでしかホテルを探しません。なぜ、サパーンタクシンがいいのか? 理由を挙げてみましょう。
1、空港アクセスが割と楽
スワンナプーム国際空港に着いたら、渋滞を避けてエアポート・レール・リンク(ART)でパヤータイ駅まで来るのは常識ですが、そこからスカイトレイン(BTS)で15分ほどしかかかりません。途中、サイアム駅で乗り換える必要があるものの、同じホームなので簡単。唯一の難関はサパーンタクシン駅にエレベーターやエスカレーターが完備されていないことで、重い荷物があった場合には苦労します。でも、それさえ乗り越えれば、あとは徒歩10分圏内に必要なものはすべてあるので、ここは、がんばりたいですね(笑)。
2、交通の便が最高!
サパーンタクシン駅からはBTSを使えば中心部にはどこでも30分以内で行けます。地下鉄に乗り換えれば国鉄のフワランポーン駅もすぐ。さらに、バンコク市内を南北に移動できる貴重な交通手段である高速船チャオプラヤー・エクスプレスとの唯一の乗換駅であり、ワット・アルンやアジアティークに向かう観光客の多くがここを起点にしているほどです。さらに駅前を走るバス1号線は東京でいえば地下鉄銀座線のように主要エリアを貫いており(バンコクの秋葉原にも行ける)、乗りこなせれば行動範囲はもっと広がります。
3、飯屋も飲み屋もそこそこある
もともと川沿いの下町であったところに観光客(主に欧米人)向けの店が増えたため、いろいろなレベルでおいしい飲食店がたくさんあります(チャオプラヤー川を眺めながらビールやワインが飲める高級店から市場食堂まで)。さらに地元の人向けのショッピングセンターもあるので(中に大型スーパーとフードコートもあります)、不便は感じません。
4、ホテルもまあまあある
もっとも高級なシャングリ・ラからSC直結のセンターポイント、欧米人が好むデザイナーホテル、バーレストランの上階の宿泊所などなど、けっこうバラエティに富んでいます。どこも旅行者の扱いには慣れているので、安心です。
バンコクで、最近、話題のスポットにも行きやすく(ワット・パクナムとかウォンウィエンヤイ駅とか)、これまで日本人がよく泊まっていたアソークやプロムポンあたりより、全然、楽しい。ただ、基本的にはツアー客より個人旅行者が多いエリアだけに、そういう雰囲気に慣れている人にお勧めします。
写真はサパーンタクシンによくある路地の風景。こんなちょっとした通りにもレストランやバー、ホテルが10軒以上あり、旅人たちは昼間っから酒を飲んでいます。しょうがねえなあ(笑)。
僕は旅をするとき、宿泊地にはかなりこだわります。空港や鉄道駅へのアクセスを考えるのはもちろん、けっこう面倒くさがりなので「ホテルの周囲だけで生活できるところ」であるのも重要です。できれば、徒歩圏内で済ましたいので、毎回、かなり真剣に探します。
そんな視点でバンコクでも何か所かに泊まってみた結果、最近、気に入っているのがBTSサパーンタクシン駅の周辺です。観光客が多いエリアでは南の端になるため、以前はその利便性に気づかなかったのですが、実際に拠点にしてみると超便利&快適。なので、今はここでしかホテルを探しません。なぜ、サパーンタクシンがいいのか? 理由を挙げてみましょう。
1、空港アクセスが割と楽
スワンナプーム国際空港に着いたら、渋滞を避けてエアポート・レール・リンク(ART)でパヤータイ駅まで来るのは常識ですが、そこからスカイトレイン(BTS)で15分ほどしかかかりません。途中、サイアム駅で乗り換える必要があるものの、同じホームなので簡単。唯一の難関はサパーンタクシン駅にエレベーターやエスカレーターが完備されていないことで、重い荷物があった場合には苦労します。でも、それさえ乗り越えれば、あとは徒歩10分圏内に必要なものはすべてあるので、ここは、がんばりたいですね(笑)。
2、交通の便が最高!
サパーンタクシン駅からはBTSを使えば中心部にはどこでも30分以内で行けます。地下鉄に乗り換えれば国鉄のフワランポーン駅もすぐ。さらに、バンコク市内を南北に移動できる貴重な交通手段である高速船チャオプラヤー・エクスプレスとの唯一の乗換駅であり、ワット・アルンやアジアティークに向かう観光客の多くがここを起点にしているほどです。さらに駅前を走るバス1号線は東京でいえば地下鉄銀座線のように主要エリアを貫いており(バンコクの秋葉原にも行ける)、乗りこなせれば行動範囲はもっと広がります。
3、飯屋も飲み屋もそこそこある
もともと川沿いの下町であったところに観光客(主に欧米人)向けの店が増えたため、いろいろなレベルでおいしい飲食店がたくさんあります(チャオプラヤー川を眺めながらビールやワインが飲める高級店から市場食堂まで)。さらに地元の人向けのショッピングセンターもあるので(中に大型スーパーとフードコートもあります)、不便は感じません。
4、ホテルもまあまあある
もっとも高級なシャングリ・ラからSC直結のセンターポイント、欧米人が好むデザイナーホテル、バーレストランの上階の宿泊所などなど、けっこうバラエティに富んでいます。どこも旅行者の扱いには慣れているので、安心です。
バンコクで、最近、話題のスポットにも行きやすく(ワット・パクナムとかウォンウィエンヤイ駅とか)、これまで日本人がよく泊まっていたアソークやプロムポンあたりより、全然、楽しい。ただ、基本的にはツアー客より個人旅行者が多いエリアだけに、そういう雰囲気に慣れている人にお勧めします。
写真はサパーンタクシンによくある路地の風景。こんなちょっとした通りにもレストランやバー、ホテルが10軒以上あり、旅人たちは昼間っから酒を飲んでいます。しょうがねえなあ(笑)。





最近のコメント