人魚のミイラ?2016年06月20日 03:00

最近、地域の小さな博物館や美術館を精力的に回っている。意外といろいろな「発見」があっておもしろいものだ。
昨日は久しぶりに新宿歴史博物館に行ってきた。あまり大きくはないものの、戦前戦後の新宿駅周辺の賑わいの様子がそれなりにわかりやすく説明してあるので参考になる。それから、期間限定だと思うのだが、新宿区に縁のある画家佐伯祐三の妻、佐伯米子の絵が数点展示してあったのには興味を惹いた。けっして派手ではないものの(というか超地味)、フランスでも評価されたそうで味があり、悪い作品ではないと思う。このあたりを参考に。
http://chinchiko.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27

あと、いつまであるのかわからないが、一部マニア垂涎の人魚のミイラが展示されている。個人的にはけっこう好きだ(笑)。
問題があるとすれば、ちょっと小さすぎるんだよなあ。「人魚」と主張するからには人間並みの大きさが必要で(それができなかったからコペンハーゲンの人魚姫像は世界三大がっかり※になってしまった)、そのためにはそれなりの原材料を入手しないと立派な都市伝説にはなれません。次を目指す人は、せひ、がんばってほしい。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2009/0312-01.html

※世界三大がっかり
やたら有名なのに実際に現地まで足を運ぶと期待はずれだった名所のこと。この手のものによくあるように3つでは収まらない。一応、挙げておくと
 ・ブリュッセル(ベルギー)の小便小僧
 ・コペンハーゲン(デンマーク)の人魚姫
 ・シンガポールのマーライオン
 ・シドニー(オーストラリア)のオペラハウス
が古典的。他にローマ(イタリア)の真実の口やルーブルのモナリザを候補にする人もいるみたいだ。どれも「想像より小さい」がポイントのようで、シンガポール政府はそれに怒ったのか(未確認)、もっと大きなマーライオンをつくっちゃった。もともとは現物のうしろにある小さなやつなので、その大きさから往事を想像してほしい(笑)。
個人的には東京渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」なんかはかなりの、がっかり物件だと思う。いつも派手に宣伝するわりにはやたら狭いし、地下なので窓もなくって息がつまりそう。東急グループのような東京を代表する企業がフラッグシップとして運営する施設としては、かなり恥ずかしいと思うのは僕だけなのかなあ(あれでは、ただの倉庫だ!)。