マレーシア旅行情報メモ3:ジョホールバルからの北上は意外と鉄道がいい!2018年03月19日 04:46

ジョホールバル(JB)に滞在したあと、北上してイポーまで向かうつもりでした。マレーシアの交通事情を考えたとき、第一候補は「速い、便数が多い、価格も安い」の高速バスなのですが、今回、僕が選んだのは鉄道です。昼間は1便しかないうえ、無理のないスケジュールにするには途中のクアラルンプールで1泊する必要があるなど、かなり不利であるにもかかわらず、この結論に至った理由を説明していきましょう。

バス便における最大の問題は、出発地であるラーキンバスターミナルへの行き方でした。市内バスがあることはわかっていたものの、どこから乗ればいいのか、いまいち、はっきりしないのです。日本を発つ前、ネットでひたすら調べたところ、判明していたのは次の点でした。
・JBセントラル駅からラーキンに行くバスはいくつもあるが、乗り場は流動的。
・JBの市内バスは行き先表示が曖昧なので、運転手に確認するしかない。

それでも、この時点では舐めてましたね。JBセントラル駅のバス乗り場に行けば、簡単にラーキン行きのバスがみつかると信じていたのです。ところが、滞在中、何度も観察してみたものの、これがけっこう手強い。わかったのは、バス停があまりはっきり決まっていないのに加え、そこまで寄らずに付近の道路をゆっくり通過しながら客の乗り降りをさせるケースもあるということです。したがって、近づいてきたバスがいれば、とにかく片っ端から声を掛け、これだと思ったやつに乗り込むしかない!

それでも、僕もそこそこ旅の経験があるので、このシステム自体はそんなに問題ではありませんでした。実際、JBに来たときには無事に「ラーキン→セントラル」便をみつけたのですから。しかし、今回、仕事道具なども含めてけっこう大きな荷物を持っていたこともあり、ちょっと面倒臭いなあと思ったのはたしかです。

そんな複雑な思いのまま駅に戻り、切符売り場でクアラルンプール(KL)行きのチケットについて聞いたところ、あっさり買えることがわかり、その時点でバスはやめました。鉄道はたしかに時間がかかるものの、駅まで歩いて来れば確実に乗れるのだし、クアラルンプールでも町の中心部に到着できます(バスだとターミナルからの移動が必要)。あと「マレーシアの鉄道はジャングルの中を突っ走るのでけっこうおもしろい」という旅人の記録も頭を過ぎりました。車窓の風景を考えたら、高速道路を通過するバスより地域密着型の鉄道のほうが見所は多いはずです。

そんなわけで、僕が乗ったのは次の便です。
JB Sentral 10:00→14:25 GEMAS
GEMAS 15:00→17:12 KL Sentral

直行ではないのは、GEMAS(グマス)の南は非電化で、いかにもローカル線という風情なのに対して、北は電化されており、特急列車が走っているからです。それもあって時間がかかるものの、このルートを旅した人の多くが書くようにマレーシア縦断鉄道の旅は意外と楽しく、退屈しませんでした。景色はもちろん、乗客の人間模様なども見え、けっこうおもしろいですね。

車内販売はあまり期待できないので、昼食はJB Sentral駅で買っておいたほうがいいでしょう。個人的には、切符売り場の向かいにある店で売っている「葉っぱに包んだマレー料理の弁当」がお勧めです。「ごはん+ちょっとしたおかず」なので、たくさん食べる人は2つあったほうがいいかも。

結局、KLで1泊することになったので、セントラル駅近くの安いホテルを予約しておきました。モノレール駅の周囲には「簡易ホテル」といった趣の安宿がたくさんあり、便利です。飛び込みでも泊まれるとは思いますが、今回は荷物が多かったのでM&M Hotelというところをエクスペディア経由で抑えておきました。2000円台前半という安さなので部屋は「ほぼベッド」という狭さではあるものの、「デスク」を使えるスペースはぎりぎりあるし、シャワー&トイレ&洗面所は1.5畳ほどあって、意外と快適です。さらに、このエリアはリトルインディアとも呼ばれるインド人街に隣接しているので、おいしいカレーも食べられます(駅に隣接したショッピングモール上階のフードコートもけっこうリーズナブル)。

翌朝の「KLセントラル→イポー」のチケットも事前にマレー鉄道のサイトで予約しておいたので、この日はインド料理を満喫し、コンビニで買ったビールを飲んで寝てしまいました。